KSS- 第233回 番組審議会議事録
- 日時
- 2020年6月16日(火)10:30~11:30
- 場所
- 高知さんさんテレビ 2F 会議室
- 対象番組
- 「脱藩芸人~高校生No.1コンビの挑戦~」
2020年5月24日(日)16:00~16:55 制作:高知さんさんテレビ
議事概要
- 「脱藩」というタイトル、視聴者の声にも上がっていましたが、そもそも脱藩は未来志向で、旧社会から飛び出し新しい社会に出ていく進行形だと思います。一方、この番組を見ていると、過去に焦点を当てた内容が約半分あり、脱藩でありながら過去の紹介が長いと感じました。下積み生活を覚悟の上、漫才協会というプロセスを選んだ思いを紹介することに時間を割いて欲しかったです。
- 三年連続の決勝戦進出の場面はノーカットで紹介するのかと思ったのですが、構成上なのかカットされていました。やはり、優勝したシーンは最後まで見たかったです。
- 家族の存在がどのシーンでも自然体で、明るく、温かい家族に囲まれているなと感じました。優勝した時のお父さんのコメントや上京する時の親子の場面にはグッとくるものがあり、家族の応援とサポートが彼らの成長の大きな力になっていると思いました。
- 番組全体が、平坦な感じを受け、特にドラマ性はコロナぐらいのイメージでした。5年、10年後、彼らはどうなるかの未知な部分をもっと深堀りしたらドキュメンタリーにふさわしいものになったのかと、ノミネート作品にしたらちょっと弱いのでは。
- 吉本養成学校へ行かなかったのはなぜか、漫才協会を選んだ理由?みたいな所を聞き出して欲しかった。また、出場した大会の過去のチャンピオンは、その後、どんな進路を選んだのかなどの情報も欲しかった。無いことで、作品に厚みや奥行きがなかった気がします。
- 龍馬賞授賞式の席で彼らの漫才を見ました。会場内もそこそこの笑い程度で、ドカンという感じではなかったです。但し、年配の同席者の中を彼ら二人が名刺を配っていた光景は、18歳でありながら、あいさつまわりが出来るのも3年間の成長の証しかと感じました。
- 今回、想定外のコロナ禍があり取材活動は大変だったと思います。彼らの芸人生活は、始まったばかりで、今後、成功しなかったとしても人生の大事な場面を切り取るドキュメンタリーとして、引き続き取材をしていただき、続編を期待したいと思います。
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