KSS- 第232回 番組審議会議事録
- 日時
- 2020年5月19日(火)
- 場所
- レポ―ト提出による開催
- 対象番組
- 「新型コロナウイルス感染症」に関する報道全般について
さんさんテレビ制作ほか
議事概要
- 高知のテレビ4社が高知応援のメッセ-ジを発信している。とても良い取り組みである。これを発展させて欲しい。例えば、医療従事者、救急対応,保健所、介護、保育、学校,自衛隊等々この感染症対応の最前線にいる人達への感謝、応援。感染した人、医療従事者などへの差別をやめる訴え。これらを土佐人の良心に是非訴えて欲しい。
- 知事の『県内の店舗で営業を行う際の適切な感染防止策の実施』というメッセージを放送した直後の中継が、単にビールを飲んでいるお客さん2人に解除後の感想を聞いただけで、事業者側と客側からの防止策についての取り組みコメントを伝えて欲しかった。
- コロナ関連のどの番組も論客を据えて、政府の対応を批判する展開です。批判は大事でアイディアを洗練するというものでありますが、最近の批判ありき、下手をすると袋叩きの風潮は如何なものかと思います。建設的にアイディアを出し合い、より良いものを目指すという作り方があるべきかと思います。
- 「PRIMEこうち」で、県内の医療機関において、新型コロナウイルスに感染した場合に使用される病室の映像や患者さんの様子などの特集がありました。万一、自分が感染した場合に滞在するかもしれないその時の過ごし方をイメージすることができました。
そして、医療従事者のみなさんの献身的な仕事の様子と、その仕事ゆえに起こりうる差別や偏見についても紹介され改めて考えさせられました。
- 量販店などで品不足になる情報は重要ですが、報道の仕方によっては、「必要ないものまで買いだめしておこう」という心理を与えてしまうこともあったのでは。「視聴者がこの情報をどう捉え、どういう行動をするか」まで考えていたら、違った表現となり、状況も変わったのではと思います。集団心理を煽るような報道については問題があったと思います。
- 感染症が収束に向かうために大切なことは、明るい社会に改善させる影響力を持つメディアからの情報ではないでしょうか。世界恐慌の時、アメリカの三大ネットワークのテレビ局が行った国民が前向きになる報道のように、メディアが一体となって、ポジティブな報道をすることを、是非お願いします。
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