KSS- 第227回 番組審議会議事録
- 日時
- 2019年10月17日(木)10:30~11:45
- 場所
- 高知さんさんテレビ 2F 会議室
- 対象番組
- 中山間対策広報番組制作放送委託業務
「笑顔ひろがる故郷に~住民力でつくる集落活動センター~」
2019年10月12日(土)18:30~19:00 制作:さんさんテレビ
議事概要
- 県の中山間対策広報番組として課題があり、それに対して県の取り組みを伝える番組でした。中山間地域では人口減が激しく、公共サービスでの細かなケアの継続が今後難しくなってくる。よって、地域住民が主体となった自発的な活動の形態を作りたいという意図だと思います。番組構成としては、人口減以外に、10年、そして30年後この地区はどうなるのか、推定される具体的データを出したうえで、それぞれの課題に向けての取り組みの紹介と検証があれば良かったと思いました。
- 県の要望にそって制作したって事が、すごく感じられました。要するに、「地域でみんなが頑張り、独自の活動をしたいところには、県が支援する」そのお知らせをする事が目的。逆に課題や問題点は、出せないでいる。そしてこの活動にどれだけの補助金を使っているかも伝えていない。そういう視点で見ると、物足りない内容かと。
- 番組として30分の時間内で6か所の紹介が良くできたなと思いました。行川ってどこ?と思う場面があり、テロップなどで所在地や地域情報をもう少し知らせる手立てに工夫が欲しかった。番組自体としては、すごくコンパクトで、きれいにまとまっていると思いました。
- 番組で紹介された方々の笑顔が一番印象に残り、視聴者にとっても気持ちのいい番組じゃなかったかなと感じました。インタビューへの答え方も、自信にみなぎり、頼もしく感じました。地域振興は人ありきで、リーダーさんがしっかりし、みんなでアイデアを持ち寄り地域の特徴を生かしたテーマに取り組む姿勢は、中山間地域でも可能性がある事を発信出来たと思います。
- 深掘りする手法もあれば、いろんな事例を重ね合わせ広く浅く見せる、そんな手法もある。制約も考えると深掘りするよりも、テンポよく見せていくやり方は、ありかなと思っています。今回の番組の映像が、明るくきれいで、全体の雰囲気としても明るく感じました。
- 広報番組には、地域に勇気を与えるという良い話題がある一方、事を起こす事で、賛成派と反対派に割れる側面もあり、集落活動センターの活動にも弊害はあったと思います。そういった負のプロセスを紹介する事も今後、地域活動の参考になるのではと思いました。
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