KSS- 第219回 番組審議会議事録
- 日時
- 平成31年1月15日(火)10:30~11:45
- 場所
- 高知さんさんテレビ 2F 会議室
- 対象番組
- FNSソフト工場「ミライ結社 山里~消えゆくお宝を救え!~」
平成30年12月29日(土)10:55~11:50(再) 制作:さんさんテレビ
議事概要
- 限界集落に住んでいる人の深刻さや地域からのSOSっていうような視点も出さずに、ネガティブなものをポジティブに考えてお宝を探していこうっていうような切り口で作られており、バラエティとしてそういう考え方、作り方があるのだという事を知りました。また、山里さんと藤田ニコルさんを起用されていたので、10代、20代の方から人気のあるタレントさん二人だと思うので、そういった若い人たちにも限界集落っていうことを知ってもらいたいっていう意図もあったのかとも感じました。
- ヤラセなのかリアルなのかっていうのが混在した感じには思えたのですが、大鹿村については、調査員のお二人のテンポがよくって、出てきたお宝に対しても資料とか説明とかがしっかりしていたのですんなりと入り、なかでも山塩については私自身がすごく興味を持ち、あんな山の中で海水が出るっていう初めての驚きもあり、これは面白いお宝だなっていうふうに感じました。
- 番組冒頭に大川村が出ましたが、その後、大川村は?大川村へもタレントさんが行くものと思い、最後にはきっと紹介されると。日本で一番小さい村の云々っていう冒頭の紹介だけで終わってもったいなく感じました。また、スタジオセットの合成は?確かに「ミライ結社」都会の研究所、宇宙船のような未来図のイメージと思いましたが、この番組との違和感を感じました。
- それぞれの題材が、1つは資料的な価値のあるもので、もう1つは誰かの人生の記憶みたいなものを編集して漫画にしているもの。最後の1つは記録的な、個人のアーカイブ的な価値としての映像という3種類で構成されているので、バリエーションとしては見ごたえはありました。「消えゆくお宝を救え!」というタイトルにすごく違和感があり、例えば「探せ!」とか。それぐらいの内容じゃなかったかと思いました。それから「ソフト工場」の位置づけとして、若いディレクターを育てるという事が目的だと聞いています。良くまとめられた内容だと思う反面、もっとチャレンジしてほしかったなと。バラエティという切り口での大川村を見たかったし、タイトルを見てすごく期待感がありました。経費だけの問題ではなく、政治的な要因もあったのではと。良いとこに目をつけているのにもったいなく、次に期待します。
« 第218回 | 第220回 »