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News- 高知のニュース

高知県沿岸のサンゴ『9割死滅』地点も…“異常に高い”海水温が引き起こす「白化」とは

高知県沿岸のサンゴの生息状況について研究成果を報告する会がこのほど開かれました。2024年、海水温が異常に高い状態が続いたことでサンゴに深刻な影響が出ていることが発表されました。

高知県沿岸にあるサンゴの群生。海の観光スポットとして注目されています。ところどころに見られる白い部分サンゴの「白化」です。サンゴは海水温の上昇などにより体内にいた植物プランクトンの「褐虫藻」が抜け出し白くなることがありますが、水温が下がればもとに戻ることがわかっています。しかし、近年は「白化」したまま死滅するサンゴが増えているということです。

報告会は県内の自治体や大学研究所や観光施設など、海の環境と結びつきの深い団体で構成する「こうちサンゴ沿岸生態系適応ネットワーク」が開きました。会ではサンゴをはじめとする県沿岸の海洋生物の生息状況などについて関係者が報告しました。

大月町柏島で海洋生物の研究を続ける黒潮生物研究所の目崎拓真所長は海水温の推移の詳細なデータを公表。2024年、海水温が異常に高い状態が続いたことでサンゴに深刻な影響が出ているとしました。

黒潮生物研究所・目崎拓真 所長:
「フタマタハマサンゴというサンゴで。30メートル四方ぐらいの湾にものすごい密度で。今後観光とかに非常に素晴らしい場所だなと思ってみていたんですけど、それが2024年の高水温で白くなっています。この時はまだ死んでなかったんで。もしかしたら回復中かなと思ってたんですが、ことし行くと、もう9割ぐらい死滅している」

黒潮生物研究所は県内の沿岸29地点で海水温を詳細に記録するモニタリング調査を続けていて、今回は2025年までの6年間にわたるデータを解析しました。それによると海水温は2020年から上昇傾向を示し、特に2024年8月には海水温が31℃を超える期間が確認されています。多くのサンゴに強いストレスを与えていたと考えられるということです。

黒潮生物研究所・目崎拓真 所長:
「本来白化から回復すると思われていたサンゴのかなりの部分が、その後回復せずに死滅してしまったということが今回調査からわかった。サンゴが死滅してしまうほどひどい高水温の状況だったということが、2024年の後からの分析になりますが記録でわかってきました」

一方で海水温が高かった同じ海域でもサンゴの個体によって死滅したものと復活したものがあり、今後も調査を続けることで白化や死滅のメカニズムに迫りたいとしています。

黒潮生物研究所・目崎拓真 所長:
「私たちがモニタリングした結果を多くの人に見ていただいて、実際気候変動による影響というのが身近な足元の海にも起きているんだということを知っていただけたらと思います」

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