牧野植物園で『トックリキワタ』が6年ぶり開花 これから10日間が見頃【高知】
2025年12月3日(水) PM7時22分
牧野植物園の温室では南米原産の「トックリキワタ」が開花しました。花を付けたのは実に6年ぶり。職員の努力が実ったようです。
竹久祐樹 記者:
「標高およそ130メートルに位置する牧野植物園に来ています。きょうは日が照っていてもジャケット1枚では肌寒いですが、冬場でも20度以上が保たれている温室では、南国の花が咲きました」
緑の植物に囲まれた温室で桃色の花が際立ちます。木のほうに目を向けると、幹の真ん中が膨れています。この形が日本酒を注ぐ容器「徳利」に似ていて、果実からは綿が採れることから、「トックリキワタ」と名付けられました。
国内では沖縄県の街路樹でよく見られるこの木は2010年に牧野植物園に仲間入りし、6年前に一度まとまった花を咲かせましたが、その後しばらく花は見られませんでした。
ブラジルやアルゼンチンなどに分布するトックリキワタ。できるだけ現地の環境に近づけるため、水やりや肥料剪定のやり方を工夫し、開花にこぎ着けたそうです。果実がなるようにと、職員は手製の棒を使って人工授粉の作業にも取り組んでいました。
牧野植物園 栽培技術課・丹羽誠一さん:
「6年前に咲き、次の年も咲かせたいなと思っていましたがなかなか咲かなかったので、今回たくさん咲いてうれしい。ぜひ、この時期に温室にいらして見に来てください」
県内は4日からぐっと冷え込みそうですが、牧野植物園ではこれから10日間ほどトックリキワタの花が楽しめそうです。










