「当事者抜きに決めないで」県民体育館“建て替え”問題、不登校児童の保護者ら不安訴え【高知】
2025年10月20日(月) PM8時07分
高知県が新しく建て替える方針の県民体育館。高知市所有のグラウンドを使用する案について、不登校の子どもを持つ保護者らが不安を訴えました。
新しい県民体育館は客席5000席を整備し、プロスポーツの試合やコンサートなどを想定した基本計画を検討中で、隣接する高知市の施設「アスパルこうち」のグラウンドを敷地として使用する案が出ています。
「アスパルこうち」のグラウンドは現在、不登校の児童が使用していることから「不登校支援の充実を求める会」は保護者らにアンケートを実施。20日、高知市の永野教育長と神谷副市長に結果を報告しました。それによりますと、グラウンドをなくす案は、不登校支援に影響があると感じる保護者や子どもは全体の88パーセント。「デリケートな子どもたちの負担になる」「人がたくさんいる雰囲気や物音が近くなることが不安」といった声が寄せられました。
不登校支援の充実を求める会・井上美穂さん:
「(不登校の)その子達が使っているグラウンドを当事者を抜きに決めないでほしいっていうのを伝えられたらいいなと思って来た。もっと県の方に言っていただきたい」
会は今後、県にもアンケート結果を報告するということです。