【高知】新県民体育館、「アスパルこうち」グラウンド使用めぐり県が市議会に説明 “全面利用”に懸念も
2025年10月16日(木) PM7時34分
高知県が2029年度中に新しく建て替える方針の県民体育館。高知市所有のグラウンドを敷地として使用する案が示されているため県は16日、高知市議会議員に対し説明会を開きました。
藤川裕介議員:
「県民体育館の現有地で再建が決まった時から全面利用には賛成の立場」
高木妙議員:
「少なくてもグラウンドを半分残すということが高知市の教育の肝を守っていくということなんです」
新しい県民体育館は客席5000席程度のメインアリーナとサブアリーナを整備し、プロスポーツの試合やコンサートもできるよう基本計画を検討中です。
隣にある高知市の施設「アスパルこうち」のグラウンドをほぼ全面使うパターンから使用しないパターンまで4つの案がありますが、「アスパルこうち」には不登校の子どもたちが通う施設があり、グラウンドを使っています。また2026年、隣接する図書館に不登校の子どもたちの学校が開校することから、市の教育委員会は土のグラウンドを少なくとも半面残すことを要望していますが、県は「観光、経済の観点から市に判断をお願いしたい」と暗に全面使用を進めたい考えです。
岡崎豊議員:
「子どもたちの大事な教育の施設の一環なんです。これが効率性、経済性で子どもたちにしわ寄せがいくのは大きな問題」
県は高知市と協議を重ねた上で12月下旬の基本計画検討会で施設全体の構成案を示したいとしています。