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News- 高知のニュース

【高知】『数秒で車は目の前に』カーブ後の直線に潜む危険 道路横断の死亡事故を防ぐ“3つの安全対策”

9月に高知市で発生した死亡事故を受け、10月3日警察や行政が現場で原因や対策を話し合いました。見えてきたのは死亡事故が起きやすい現場のある特徴でした。

9月16日午後6時ごろ、高知市朝倉丙で近くに住む60代の女性が県道を歩いて渡ろうとしたところ、右からきた車にはねられ死亡しました。

中川果歩記者:
「歩行者の女性はこちらからあちらのガソリンスタンドへ渡ろうとしてはねられました。実際に渡ろうとしますが右からも車が来ていて、横断歩道もなく危険です」

2025年、県内で発生した事故による死者は14人。うち3人は60歳以上で道路を横断中でした。

県警交通企画課・濱川昌也 交通管理調査官:
「道路を横断中の方が通行中の車にはねられる事故は今後も繰り返し発生する恐れがある」

なぜ、道路を横断中の死亡事故が後を絶たないのか。3日、朝倉の事故現場に県や市、そして県警の職員が集まり事故防止の対策について協議しました。事故の原因とひとつとして考えられるのは、現場には横断歩道がないこと。さらに県警の職員が指摘したのが現場を走る車のスピードです。

県警:
「カーブの後の直線で速度が出やすい」

カーブを曲がった後の見通しの良い直線でドライバーにとってスピードを出しやすい場所でした。3日の話し合いで主に3つの対策を検討することに。1つは、ドライバーに対し直線に入る前に減速を促すマークの設置。2つ目は歩行者が横断する前にいったん、止まるよう注意を呼びかけるマークの設置。3つ目は警察による取り締まりの強化です。

県警交通企画課・濱川昌也 交通管理調査官:
「時速50、60キロの車は遠くに見えていてもほんの数秒で目の前まで来ます。左右に車が見えていたら渡らずに待って車が止まるか、車が来ていないのを必ず確認してから渡ってください」

2025年、県内で歩行者が横断中に発生した死亡事故は3件ということですが、このうち2件は今回の朝倉の事故のような横断歩道のない道路で起きた事故でした。

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