高知市で特別クルーズ「みなとウォッチング」浦戸大橋の下をくぐり南海トラフ対策の堤防を見学
2025年7月24日(木) PM7時16分
いつもとちがう場所から浦戸湾を見学できる、特別なクルーズが高知市で行われました。
国交省が毎年海の日にちなんで行っている「みなとウォッチング」。24日、15人の親子が国土交通省の港湾業務艇「とさかぜ」に乗り込みました。
海を眺める保護者:
「(子供へ)いっぱいおるねえ。ボラやろ?」
高知市種崎にある船着き場を出航した船は浦戸湾を北上。対岸は堤防の工事が行われていました。
(船内アナウンス)
「今は、元々あった護岸のかさ上げと、壊れにくくするための改良工事を行っております」
浦戸湾の島や自然、船の航路を示す緑や赤いブイについて学びます。すると目の前に、浦戸大橋が現れました。くぐる間、子供たちの視線は橋にくぎ付けです。
堤防へ桂浜から伸びる長さ737mの堤防は、南海トラフ地震の津波に備える「三重防護」の第1ラインのひとつです。
船は堤防の先を回り込んで、いよいよ浦戸湾の外、桂浜の沖へと進みます。
土佐湾のうねりで船は大きく揺れます。デッキで船にしがみつく女の子の姿も。
高知市・小学4年:
「ちょっと体がガタガタって揺れるくらいの感じ。けっこう揺れていた」
高知市・中学1年:
Q.堤防の内と外で波は?
「変わりました」
Q.どんなに変わった?
「(外は)大きな揺れと(内は)小さな揺れ(堤防が)津波から守ってくれる。すごい」
国土交通省 四国地方整備局
高知港湾・空港整備事務所 廣田篤副所長:
「こういった仕事があるんだなっていうのと、南海トラフ地震対策をしているというのを少しでも知っていただければすごく嬉しいところです」
1時間ほどの航海で、参加者はいつもと違う景色を楽しんでいました。