『裏切らない心』で巨額e-Tax詐欺か サイバー犯罪グループ「荒らし共栄圏」リーダーら再逮捕
2025年6月4日(水) PM8時28分 ＜PM8時50分 更新＞
匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」が全国の税務署から多額の還付金をだまし取った詐欺事件で、高知県警は6月4日、これまでに逮捕していたトクリュウのメンバー10人のうち5人を別の詐欺の疑いで再逮捕したと発表しました。
2024年6月から2025年3月にかけ、インターネットで確定申告ができるe-Taxを使って北海道と沖縄の税務署にうその所得税の申告書を提出。還付金189万円をだまし取った疑いが持たれています。
再逮捕された5人のうち東京の自営業・小笠原惇容疑者（40）が主犯格とみられます。また、17歳の少年はサイバー犯罪グループ「荒らし共栄圏」のリーダーで詐欺の中心的役割を担っていました。
手口は闇バイトに取得させたe－TaxのIDとパスワードを使ってうその報酬と経費を申請し還付金を受け取るというものです。
県警はこの事件に数百人が関わったとみて捜査しています。
トクリュウの内部で共有されていた、この事件に関する犯罪マニュアルには『還付金案件 準備物』として、『裏切らない心』や『逮捕リスクほぼなし』などと記載されています。
また、関係者からの資料には『資金に困っている人々を募集し、個人情報を提供させます』『参加者の人数はおおよそ50～150人ほどだと思いますが、正確には統計していません。しかし、多くは成功した返金が行われました』などの文言が記載されています。
