シラス漁活気戻る!漁船に乗って海体感ツアー【高知・安芸市】
2025年4月22日(火) PM8時39分
特集は安芸の海の恵みを体験する漁船ツアーに同行取材です。去年は歴史的不漁だったシラス漁、今年は活気が戻って来ました。船で食べるとれたてのシラスは絶品!さらに、白い妖精と呼ばれる土佐の珍味の踊り食いも体験!玉井アナウンサーの報告です。
「もっともっともっと」
ご飯の上にたっぷりの釜揚げシラスと生シラスも!安芸市の名物「しらす丼」です。
「おいしい」
シラス漁が盛んな安芸の海の恵みを漁船に乗って体感するツアーが行われました。県の観光キャンペーン「どっぷり高知旅」の一環として安芸漁協が主催しました。
地元の若手漁師2人が高知や愛媛から来た10人を海のツアーへと案内します。最年少は安芸市の小島丈くん4歳です。お父さんとおじいちゃんの3世代で参加しました。
午前6時半に安芸漁港を出航!
漁師・渡辺友之さん:「最近アジがよく釣れているタイとかきょうも釣れたらいい」
数百メートル沖合の魚が集まるポイントでまずは釣り体験です。波はおだやかで釣り日和!釣果が期待できそうです。釣りを始めてわずか5分、丈くんのおじいちゃんにヒットが…。
「アジやった」
「いますよいますよ!」
「針がはずれた」
漁師:「おるおるおる」
それでも、すぐに次のあたりが…。しかも、ダブルヒットです。
愛媛から:
「はい釣れた」
「すごい大きい でかっ!」
「いいサイズやうまいぞ!こりゃー」
南国市の女性が釣り上げたのは…。
南国市から:
「これはチダイ」
「タイ釣れた、すごい」
「さっきまで船酔いしそうだったが船酔い忘れた」
1時間でアジが20匹、タイが4匹、カサゴが1匹で合計25匹、上々の釣果でした。
釣り体験の後はシラス漁を見学します。
佐々木圭太さん:「あれがシラス」
安芸漁港の水揚げ量のうちシラスは85%を占め漁師の大きな収入源となっています。
しかし、去年は歴史的な不漁に見舞われました。
40年間シラスを水揚げした漁師:「ずーっととれない」
Qこれだけの不漁は「初めて」「生活が大変」
ベテラン漁師:「心が折れた。やる気もゼロ」
不漁の要因は黒潮のルートが変わる「黒潮大蛇行」により、シラスの親であるイワシの回遊ルートが変わったためとみられます。
それでも、今年3月からシラスがとれはじめ浜に賑わいが戻りつつあります。
漁師:「いいこと賑やかだったら海も賑やか、山も賑やか。全体が賑やかになれば町も潤う」
とれたてのシラスを船の上で味わいます。
丈くんの父・小島高明さん:
「味があっておいしい。噛んだらしっかり味がする」
丈くん、初めて食べる生シラスの味は?
丈くん:「おいしいけど…」
シラスの中に土佐の珍味を発見!透き通る美しい姿から「白い妖精」とも呼ばれるその正体はアナゴの稚魚「ノレソレ」です。
女性:「おいしい」
私もいただきました。
玉井新平アナウンサー:「生きている。踊り食い。船上でしか味わえない」
ツアーのガイドを務める佐々木佳太さん35歳です。田舎暮らしに憧れ4年前、会社を辞めて東京から安芸市に移住し漁師となりました。
漁師・佐々木佳太さん:
「すごく魚が苦手だった。食卓にどろめやノレソレが出てきたとき、えっとなった。そのまま食べていくとおいしさが分かった」「食べてもらうと必ず高知にはまってくれる」
午前9時半帰港。港に戻るとツアーのメインイベントが待っていました。釜揚げシラスに生シラスも!さらに、ミョウガ、オオバ、大根おろしをたっぷりとのせてシラス丼をつくります。
南国市から:「磯の香りがするおいしい」「高知に住んでいてもどうやってシラス漁をしているのか全然知らなかったのでこれを機会に思い出しながら食べたい」
小島丈くん(4歳)「おいしい」
高知市から:「安芸市産のどろめとポン酢で食べるのがすごく贅沢 嬉しい」
安芸の海の恵みを多くの人に知ってもらたいと安芸漁協は今後も漁船ツアーを実施していきます。