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News- 高知のニュース

高知県人口が統計開始以来最少の65万人割れ 専門家が指摘する生き残り戦略は

高知県の人口がついに65万人を割り込みました。

高知市の中学生たち:
「ちょっとやばい、少なくなってきゆう。だいぶ少ない」

いの町93歳男性:
「あれ~本当!私、死なれんね、ほいたら」

高知市76歳男性:
「僕が若い頃から20万人減った。しゃーないよな」

県が21日に発表した推計人口によりますと、2025年4月1日時点の高知県の人口は64万8313人でした。

統計を開始した1920年に67万895人だった人口はその後増加し、1955年には88万2683人でピークに。

しかし、その後下がり始め、2025年に初めて65万人を割り込んで過去最少を更新しました。

どうして人口が減り続けていると思いますか?街の人は。

高知県立大1回生:
「地元が三重なんですけど、地元にすっと帰れない。あまり交通の便が良くないから」

いの町93歳男性:
「やっぱり仕事やね。仕事で人が集まってこんと。(県外に)バラバラになったらいかん」

高知市30代女性:
「自分も出産したばかりで、出産のところで手厚くなってくれたらもうちょっと増えるのかなと思いつつ。無痛分娩も高知まだじゃないですか」

2024年4月からの1年間、県内で生まれた赤ちゃんの数は前年度より168人少ない3132人で、調査開始以降最も少なくなっています。

昨年度(2024年度)の出生者数から死亡者数を引いた「自然増減」は8685人の減少。転入から転出を引いた「社会増減」は2594人の減少でした。

人口問題に詳しい高知大学の河合雅司客員教授は。

高知大学 河合雅司客員教授:
「高知だけじゃなくて、全国的に人口減少が早まってきているので、人口の多寡に一喜一憂してもしょうがない。この先、人口が減ってもきちんと成り立ちうる
ような強い地域をどうやってつくっていくのか、そういう発想に切り替えていく
いいタイミングだと、今回の65万人割れは位置づけた方がいいと思います」

県は人口減少を食い止めるため、昨年度から「高知県元気な未来創造戦略」に取り組んでいます。

浜田知事は「取り組み1年目の結果としては大変厳しいものと受け止めている。1年2年で成果が出るものではなく、施策を強化しながら粘り強く取り組んでいく」としています。

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