初マラソンで”歯が折れた”?! モンゴル出身男性を彼女が応援 四万十川桜マラソンに964人【高知】
2025年3月24日(月) PM8時16分
四万十川沿いを駆け抜ける、恒例の桜マラソンが4年ぶりとなる晴天のもと開催されました。今年で17回目となる桜マラソンは高知県内はもちろん海外からもあわせて964人が参加。
ランニングアドバイザーの資格を持つタレントの熊切あさ美さんが今年もゲストランナーを務めました。
熊切あさ美さん:
「去年は雨の中だったんですが、今年はお天気に恵まれ、もしかしたら桜もちょっと咲いてるんじゃないかなと思いながら走っていきたいと思います」
熊切さんも期待をかける四万十川の桜ですが、ことしは冬の冷え込みが厳しく、マラソンに少し間に合わなかったようです。
ランナーの中にとあるカップルが。
中土佐町・大正町市場の田中鮮魚店で働くモンゴル出身バトスーリ・ウウガンアルダル(愛称:ウコン)さん24歳と彼女の西川涼さんです。
ウコンさん:
「(うちわ)かわいいと思って初めてこんなん作ってもらって」
ウコンさんは2018年に来高、新しいことにチャレンジしたいと今回初めてフルマラソンに挑戦しました。
ウコンさん:「彼女も応援してるから頑張らないかんと思っています」
西川涼さん:「今まで通り、練習頑張ってきたので楽しく走ってほしいなと思っています」
そしていよいよ!
遠藤圭介アナウンサー:
「四万十川桜マラソン4年ぶりの青空のもと今スタートです。温かい春の日差しを浴びながらランナー達が一斉に走り出しました」
コースは四万十町の窪川小学校から昭和地区までの42・195キロ。清流四万十川にかかる沈下橋はランナーの人気スポットです。
石井愛子アナウンサー:
「スタートから12キロ地点の上宮沈下橋です。今トップランナーの姿が見えました。沈下橋を春の風を切って颯爽と駆け抜けていきます」
走る側だけではなく応援する側にも力が入ります。
カツオで鳴子:「頑張っていってらっしゃい」
四万十川とどろき太鼓、大正中学校と四万十高校の合同音楽部の演奏
西川さんウコンさんを応援:「がんばれ」「ありがとう」
ここでまさかのハプニングが!
西川さん:
「(ウコンさんから)急に歯が折れたってボイスメッセージが来て」
「大丈夫かな痛いって走って振動で。大丈夫?頑張って!」
それぞれのペースでランナーたちはゴールを目指します。
男子の部トップは愛媛県から初参加の前田涼さんでタイムは2時間28分3秒。女子の部トップは大阪から参加の薄井身之さん、タイムは3時間10分23秒。
2人とも初参加での優勝です。
そしてスタートから4時間34分46秒ウコンさんもゴール。
ウコンさん:「すごい暑いんですけど、流れてる川と涼しい風でそんなに暑いと感じなかったです。一人では全然こんな42.195キロ走り切れん。来年一緒に四万十マラソン出たい。お互い応援しながら走ります」
ウコンさんから西川さんへサプライズで手紙をプレゼント。
西川さん:
「漢字がそこまで得意じゃないんですけど、頑張って漢字も書いてくれてるので気持ちこもっててかわいいなって。すごくいい思い出になりました。楽しかったです応援も」
参加者964人のうち83%にあたる803人が春の四万十川沿いを完走したということです。