【高知大】入試で出題ミス、全員正解に 理科・アルコール構造式の問題で前提に誤り
2025年3月7日(金) AM11時05分
高知大学は3月7日、一般選抜(前期日程)で出題ミスがあったと発表しました。
ミスがあったのは2月25日午後に行われた理科(化学基礎・化学)の試験で、高知大学は該当の問題については全員正解とするとしています。
出題ミスを指摘する匿名のメールが大学に届き、7日の合格発表前にミスが判明したということです。
《該当学部》
・理工学部 数学物理学科(理科受験)・生物科学科・化学生命理工学科・地球環境防災学科
・医学部 医学科
・農林海洋科学部 農林資源科学科フィールド科学コース、海洋資源科学科海洋生命科学コース
《受験者数》
342人
《出題ミスの内容》
アルコールの構造式に関する問題について、問題文中の前提説明に誤りがあり、回答に影響のある設問が生じた。
《影響のあった問題の抜粋》
大問V 次の文章を読んで,各問に答えよ。
炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置換したものをアルコールという。アルコールは一般的に,同程度の分子量をもつ炭化水素と比べて沸点や融点が高く,水に溶けやすいといった性質がある。炭素数4の1価アルコールの示性式はC4H9OHで表され,直鎖状のAと枝分かれ状の構造異性体B,C,Dが存在する。
問3 Cを濃硫酸に加えて加熱したところ,分子内脱水反応が進行し,幾何異性体をもつ分子式C4H8の化合物が主生成物として得られた。Cの構造式と名称を答えよ。
問3 DおよびEの構造式を描け。
「炭素数4の1価アルコールの示性式はC4H9OHで表され、直鎖状のAと枝分かれ状の構造異性体B,C,Dが存在する」と記載してたが、実際には直鎖状構造と枝分かれ状構造が2種類ずつ存在する。
*「C4H9OH」の「4」と「9」は右下付き小文字