画像

  • 画像
  • 画像
  • 画像
  • 画像

News- 高知のニュース

「大好きな妹であり、大っ嫌いなライバルです」陸上 岡林沙季・結衣姉妹《高校での目標は?》【高知】

3年前、小学6年で小学生女子100メートルの日本記録を更新した陸上若手のホープ、岡林結衣選手がこの春、中学校を卒業します。高校進学を前にした岡林選手の次なる目標とは。

現在は大津中学校3年の岡林選手。3年前、さんさんテレビが取材した映像には小学6年のあどけない表情が残されていました。
Qスイカどうですか「100点満点です。おいしい」

一方で、記録へのこだわりは当時から人一倍強いものがありました。
小学校6年生の時岡林結衣選手:
「毎回早いタイムが出せるわけじゃないけど、自己新記録を出したらすごくうれしい」

強い思いで挑んだ小学6年の時の全国大会です。当時の小学生女子100メートルの日本記録を更新。中学にあがっても彼女の勢いは止まりませんでした。

全国中学校体育大会では、中学1年の時に200メートルで、中学2年では100メートルでそれぞれ優勝したのです。

そんな彼女も今はまもなく卒業を迎える中学3年生です。

「お久しぶりです。大きくなったね」
沙季:「私より身長高いです」
結衣:「私のほうが身長高い」

隣りにいるのは岡林結衣選手の姉高知農業高校2年の沙季さんです。

沙季:「(身長が妹に)抜かれました。ちょっと悔しい」
結衣:「お父さんも抜きました」

結衣さんの活躍ぶりが注目されがちですが、姉・沙季さんも陸上・短距離の選手です。2024年出場した国体では少年女子A100メートルで5位入賞。100メートルの自己ベストも妹の結衣選手を上回る実力の持ち主です。

高知農業高校2年・岡林沙季選手:
「結衣が早いんで不安になったりもするんですけど、もっと頑張らんとって気持ちが上がります」

沙季さんにとって妹・結衣さんはこんな存在だと言います。
高知農業高校2年・岡林沙季選手:「大好きな妹であり、大っ嫌いなライバルです」

大の仲良しでありながら、最大のライバル同士である2人。

「けんかせんようになったよね」
「うん」
Qどっちかが大人になったんかな
「わたしですかね」
「結衣」「え?」
「違うやろ。結衣やろ」

姉が通う高知農業高校に進学を希望している結衣選手。陸上競技部の小松監督はこんな願いもあるようです。

高知農業高校陸上部・小松隆志監督:
「最終的なところになれば国際大会で2人でリレー組んでもらいたいなっていうところはありますね」

将来が期待される2人の今後の目標は…

高知農業高校2年・岡林沙季選手:
「100メートルと200メートルの県高校新記録を塗り替えて結衣に勝つっていうのが最大の目標です」

一方の結衣選手は…

大津中学校・岡林結衣選手:
「一個上の人たちに勝つっていうのが目標と、お姉ちゃんの県高校新記録を塗り替えます」

中学3年の結衣さんは高校の受験勉強の真っ只中。その傍ら姉が通う高知農業で練習に明け暮れています。今取り組んでいるのは2024年の4月に姉と共に始めた走り幅跳びです。小松監督は短距離だけでなく走り幅跳びにも取り組むことでジャンプ力がつき、100メートル走に生かせると言います。

大津中学校・岡林結衣選手:
「小松先生が跳躍の先生で、習いたいと思って始めました」
Qやってみてどうでした「めっちゃ楽しいです」

結衣選手がこの種目を始めて1年もたちませんがすでに大会での優勝経験があります。この日も沙季選手と共に繰り返し練習していました。

そんな仲良しの2人が同じ高校のユニフォームを着て試合に出られるのは1年限り。この1年にかける2人にとって共通の目標があります。

高知農業高校2年・岡林沙季選手:「一番は姉妹2人でインターハイの100メートル決勝に残ることで、一緒に残って走って私が勝つのが一番の目標です」

大津中学校3年・岡林結衣選手:「私もお姉ちゃんと一緒に決勝に残って、それで表彰状をもらって幅跳びで入賞したいです」
Qその時は姉には勝つんですか?「お姉ちゃんには勝ちます」

2人そろって表彰台に立つこと。姉妹の目標に向けて切磋琢磨する1年が始まっています。