《龍馬が襲われた瞬間を描く》学芸員4人が選りすぐり…龍馬記念館の蔵出し展【高知】
2024年6月11日(火) PM8時31分 <6月14日 AM11時03分 更新>
高知県立坂本龍馬記念館で開かれている「龍馬記念館の蔵出し-学芸員セレクション-」お侍さんへの親しみがわくユニークな史料も展示されています。
2024年で開館33年になる龍馬記念館には2200点あまりの資料が収蔵されています。
その中から学芸員4人が30点を選りすぐった企画展「龍馬記念館の蔵出し-学芸員セレクション-」が行われています。
こちらは初めて展示する土佐藩の武士・岡崎菊右衛門の日記。(1854年)
参勤交代で江戸に行った際、滞在中だった坂本龍馬から本を借り、書写して2日後に返したという内容が書かれています。
一方、こちらの絵画は1867年11月15日に京都で起きた「近江屋事件」で龍馬が襲われた瞬間を描いたもの。奥の掛け軸は当時近江屋にあったものを再現していると考えられます。
中にはこんなものもー
県立坂本龍馬記念館学芸員・上村香乃さん
「こちらは(土佐藩)京都藩邸史料の一部になっておりまして、京都藩邸史料というものがですね。土佐藩の役人の動向とか知れる貴重な史料になっております。
その中で今回は軍事操練を行うにあたって、それを欠席するために欠席届を出したということが分かる史料になっております」
軍事訓練を休むための書類。現代と同じように休む理由を書く必要があり…
県立坂本龍馬記念館学芸員・上村香乃さん:
「理由はさまざまなんですけれども、例えば腹痛であったりとか、あとは目が痛いという理由であったり、現代にもあるような理由で休んでおります」
史料を見てみると、この日は20人以上の欠席者が確認されていて、学芸員の上村さんによりますと「もしかしたらズル休みの人もいるかもしれない」とのこと。
訓練が厳しすぎて嫌になっちゃったんですかね。
このほか岐阜県関市の商工会議所から寄贈された護り刀や、龍馬の肖像画など記念館や龍馬にゆかりのある資料が展示されています。
「龍馬記念館の蔵出し-学芸員セレクション-」は6月25日まで開かれています。
※開催期間に誤りがありました。「7月25日まで」ではなく正しくは「6月25日まで」です。訂正してお詫びします。