「弟たちよ!よく姉の背中を見て育ってきたな」全校生徒は《姉2人弟2人》大用中 最後の卒業式【高知】
2024年3月13日(水) PM6時30分
高知県四万十市の大用(おおゆう)中学校では、たった2人の卒業生、岡芳加さんと敷地希泉さんが門出の日を迎えました。
大用中学校は全校生徒4人。2024年度から休校になるためきょう3月13日が“最後の卒業式”です。
1947年創立の大用中学校。きょうまでに985人の生徒を送り出しました。
田辺長美 校長
「特別な最後の卒業生ということを覚えていてください」
1年生の2人は岡さんと敷地さん、それぞれの弟です。岡さんは後輩である“弟たち”に呼びかけます。
卒業生 岡芳加さん
「弟たちよ、1年間よく姉の背中を見て育ってきたな。一日中一緒の空間にいるのは変な感じだった。でもきょうで一緒の生活は終わりだ。来年からは大人数の学校になるが、今までの君たちのままで頑張れ。勉強はもっと頑張ったほうが良いぞ」
1年生の2人は2024年度から約15キロ離れた中村中学校にスクールバスで通います。
岡芳加さん
「少し寂しいですけど、みんなでここに帰ってきて、一緒にテニスしたり遊んだりしたい」
77年の歴史に一旦幕を下ろす大用中学校。母校で過ごした思い出を胸に4人は春からそれぞれの道に進みます。
高知県教委によりますと、生徒数の減少により2023年度で4校が廃校、2校が休校になるということです。