《震度6強以上で屋根落下の恐れ》県立室戸体育館の利用停止 高知東工業高校なども同じ屋根工法【高知】
2024年1月31日(水) PM6時45分
高知県は、高知県立室戸体育館について「地震の際に屋根が落下する危険性がある」などとして、利用を一時停止すると発表しました。
高知県建築課 田村和久 課長
「アリーナ棟のプレキャストコンクリート造の屋根は、地震時に落下する危険がある」
高知県は、高知県立室戸体育館を室戸市へ移管する準備を進める中で、2012年に民間の専門団体が公表した最新の考え方に基づいて診断を実施。その結果、震度6強から震度7の揺れが発生した際に倒壊の危険性があることが分かりました。
高知県立室戸体育館は1991年に完成。1981年に施行された新耐震基準は満たしていますが、阪神淡路大震災のあとに新たに設けられた「体育館など対象の耐震診断基準」は満たしていませんでした。
体育館は2023年12月から2024年2月末まで照明などの工事のために利用を中止していて、3月からは耐震改修のため2年ほど利用を中止することとしています。
また高知県によりますと、南国市の高知県立高知東工業高校と南海学園の体育館もそれぞれ同じ屋根の工法で建てられています。
高知東工業高校の体育館は1月29日夕方から使用を中止。4月に耐震診断を始める予定で、診断結果が出るまで長くて11カ月ほどは利用しないということです。学校は3月に予定している卒業式は別の会場を手配するとしています。










