【高知】地域のバスをDX、須崎で実証実験 スマホで位置確認&《見守り》も
2024年1月30日(火) PM7時10分
コミュニティバスのデジタル化実証実験が行われている須崎市吾桑地区。バスの路線がなく、今年度から地域の人たちがコミュニティバスを自主的に運営しています。
どのようなシステムで運用しているのか、自治体の担当者およそ20人が1月30日、見学しました。
スマートフォンでQRコードを読み取ると、現在走っているバスの位置が確認できるほか、乗車の予約もできます。
デジタル化によって単に便利になるというだけでなく、須崎市はある課題の克服にも期待しています。
須崎市元気創造課・井上高晶係長:
移動支援だけではない価値もつけたいと思っています。せっかくコミュニティバスが桑田山の上に上がっていくので、健康状態とか『見守り』の機能もつけたい
急傾斜の桑田山が背後にある吾桑地区は過疎・高齢化が進んでいます。
現在は、助手席の補助の人がタブレット端末に「ちゃんと乗りましたという」という情報を入力しています。
高齢者が多い中山間地域で進む公共交通のデジタル化には地域住民を《見守る》という重要な役割も期待されています。
【記者の取材後記】
デジタル化という言葉は最近よく耳にしますが、中山間地域の高齢者がスマホを使いこなして…というのは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、必ずしも高齢者が自らスマホを使うということではなく、周辺の人たちがシステムに慣れ親しむことで、地域の高齢者のサポートにつながる側面があります。