インターネット検索大手Googleがまとめた今年の検索ランキングによりますと、高知県関係で最も検索された言葉は、甲子園に初出場し主将が選手宣誓した「高知中央高校」でした。

このランキングは調査対象期間（2023年1月1日～11月20日）に検索が急上昇した言葉をGoogleがランキング形式で発表したもので、音楽やスポーツなどの部門別にまとめられています。このうち高知県関係で検索された言葉は、多い順に、「高知中央高校」「高知龍馬マラソン」「土佐市」「県議会議員選挙」「里芋の仲間」となっています。

最も検索が多かった「高知中央高校」は、甲子園初出場が決まった7月25日や、開会式で西岡主将が選手宣誓を行った8月6日、初戦を勝利で飾った8月7日などを中心に検索数が急上昇。高知県在住のシンガーソングライター・矢野絢子さんが作詞作曲した校歌も話題になりました。

「高知龍馬マラソン」は今年の開催日2月19日のほか、来年の大会のランナー募集が始まった8月末などを中心に検索数が伸びています。

「土佐市」は市内の観光施設に入居するカフェとのトラブルが明るみに出た5月10日以降検索数が急上昇。この問題では、役場に対し全国から苦情が殺到し爆破を予告するメールまで届いたため、学校が下校時間を早めるなど市民生活にも大きな影響が出ました。

「県議会議員選挙」は統一地方選挙が行われた4月9日に向けて高知だけでなく全国的に検索数が上昇しました。

検索ランキングの5位につけた「里芋の仲間」は高知の郷土料理のひとつ、「田舎寿司」などに使われる「リュウキュウ」が検索されたものと思われます。収穫がピークを迎える6月末をピークに全国的に検索数が急上昇しましたが、JAの関係者によりますと、この時期に全国的な広報展開は行っておらず、はっきりした原因はわからないということです。朝ドラの主演女優が田舎寿司を絶賛したという旧ツイッターの投稿などがこの時期に話題になったことから、関係者は「朝ドラ人気の影響で検索数が伸びた可能性も考えられるが」と首をかしげていました。

※写真：甲子園初出場の高知中央高校野球部壮行式（2023年7月30日）