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News- 高知のニュース

2003年初当選から《5期20年》岡崎市政を振り返る【高知】

岡崎誠也さんが初当選したのは、2003年の高知市長選。当時の松尾徹人市長の知事選出馬を受けて急きょ行われたもので、この時から知事選と高知市長選は同日選挙となりました。

初当選時の岡崎さん(当時50歳)
「きょうから岡崎市政がスタートすることになります」

高知市長として最初に直面した課題が「市町村合併」でした。鏡村と土佐山村とは、初当選から1年ほど後、合併に漕ぎつけますが、春野町との合併は住民投票の末、2008年1月に実現します。

岡崎市長(当時54歳)
「新しい高知市の発展、新しい春野地域の発展に全力を挙げてみなさまと共に頑張っていきたい」

岡崎さんが意欲的に取り組んだのは「福祉」と「防災」です。
「よさこい」を生かした移住支援や、観光・防災などで高知市が中心となり、各市町村と協力する枠組み「れんけいこうち」の発足。

また、LGBTなどに対する社会認識の変化をとらえ、同性のカップルを公的に証明する「パートナーシップ制度」を高知県内で初めて導入しました。

何よりも重点を置いたのが、中心商店街を軸にした経済政策ですが、2018年暗雲が広がり始めます。オーテピア西側のいわゆる「西敷地」の問題です。岡崎市長は、高知大学が入居するテナントビルを複合したマンション構想を披露します。しかし、計画を選定する過程が非公開だったことなどで市民から疑問の声が噴出。

岡崎市長(当時65歳)
「今回の非公開はやむを得なかった」
市民団体
「(市長は)市民に情報を提供せず、市民の声を聞こうとしない」

(緊急会見)岡崎市長(当時65歳)
「このまま事業を進めることは困難と判断し、改めて公募することといたします」
2019年2月、緊急会見を開き「西敷地問題」を「白紙に戻す」と表明。しかし、その後行った利用計画の再公募も不調に終わり、「西敷地」の未来は新市長に引き継がれます。

2020年岡崎市政に重くのしかかったのが、新型コロナでした。高知県内で初めての感染者が高知市で確認され、対応に追われました。

岡崎市長(当時67歳)
「GWにさしかかる日曜市については、2回休みにしたい」

5期目のほとんどをコロナ対策に費やした岡崎さん。尊敬する人物は東京市長などを務めた後藤新平です。関東大震災後の復興計画を立案。車が普及していない時代に道幅を広げるなど現在の東京の原型を築きました。

経済・福祉・防災と、多くの難題に取り組んできた岡崎さん。残された課題は桑名新市長に引き継がれます。

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