「岸田自民一強に風穴」参院補選で広田氏が当確 投票率は徳島・高知とも《過去最低》
2023年10月22日(日) PM9時20分
参議院徳島・高知選挙区の補欠選挙は10月22日、投開票が行われ、無所属で元職の広田一さんが自民党の新人を破り当選確実となりました。
午後8時すぎ、高知市大津の選挙事務所に姿を見せた広田一さん。当選確実となり支援者と喜びを分かち合いました。
広田さん「いまの緩み、おごり、やりたい放題の政治の原因になっている岸田自民一強独占状態に風穴をあけて政治に緊張感をつくっていこう、そういった多くの皆さんの思いが結集して、ひとつの大きな力になって今回勝利することができたと思っております。
高知県の場合は一定の知名度がありました。だけど徳島県の場合は私は名前の通り『はじめまして』の広田一でございまして、ゼロからのスタートでございます。
今回の選挙の理由が高知県出身者の暴行事件だけに、徳島県の皆さんから見れば『なんでこんな選挙しないといけないのか』という思いがある中で、本当に申し訳ない気持ちをお伝えしながらも、それを飲み込んでいただいて、この超短期間で態勢をつくってくださった。
本当に多くの皆さんに心から感謝申し上げたいと思います。その中で、限られた時間ではありましたけれども地域の課題に触れ、実感することができました。そのことをしっかりと即戦力として届けていきたいと思います」
自民党議員が秘書に暴行し辞職したことを受け行われた今回の補欠選挙。自民党の新人で公明党が推薦する西内健さんと立憲民主党や共産党が支援する無所属の広田さんとの事実上の与野党対決となりました。
広田さんはこれまでに参院議員を2期、衆院議員を1期務めるなど高知での知名度を生かし戦いを優位に進めました。
一方、自民党の新人・西内健さんは自公の組織力を生かし戦いに挑みましたが一歩、及びませんでした。
西内さん「結果を残せなかったことおわび申し上げます。この合区選挙、特に補選ということで期間が短かったということもありますし、合区は当事者でなければ分からない難しさというものは確かに多くあった」
身内の不祥事が発端となった今回の選挙。マイナスからのスタートで短期決戦となる中、知名度を浸透させることができませんでした。
注目された投票率は高知が40.75%、徳島が23.92%といずれも過去最低となっています。特に徳島は高知を地盤とする候補者2人の対決で補欠選挙だったこともあり、有権者の関心が高まりませんでした。










