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News- 高知のニュース

高知県内でも中国からの迷惑電話 予約もキャンセル 「すごく悲しい気持ちになる」【高知】

「なんで処理水を排出するんだバカヤロウ! バカ!」

これは8月26日に高知市のレストランにかかってきた留守番電話の音声です。発信番号の表示が「86」で始まっていることから中国からの着信とみられます。

このレストランでは、このような電話が福島第一原発の処理水放出が始まった8月24日以降、これまでに20件ほどかかってきているということです。

レストランの常務
「ちょっと困惑というか、すごく悲しい気持ちになります」

影響は迷惑電話だけではありません。
(帳簿を持ってくる常務)
「これが予約の台帳です。120人の予約がキャンセルになってます」

処理水の放出が始まった翌日には、120人分の食事の予約がキャンセルになりました。中国からのツアー客の予約でした。中国の団体客から入っていた予約は、このほかにも9月に1件、10月は2件いずれも120人分がキャンセルとなっています。

このレストランはカツオのたたきをメインにした料理が人気で、国内外のツアー客を多い時には1日400人ほど受け入れていますが、コロナ禍の間は客がゼロの日が続いたということです。新型コロナの5類移行などを受けてようやく客足が戻りつつあった時期のこの状況にスタッフは肩を落としています。

レストランの常務
「特に中国の団体旅行が解禁になってすぐでしたので、非常に残念というか、悲しい気持ちです。今まですごく喜んで召し上がっていただいてたので、今までと同じように楽しんでいただきたい」

迷惑電話は高知市の観光スポット「ひろめ市場」にも。処理水の放出が始まって以降毎日決まった時間に中国語とみられる迷惑電話がかかってきたといいます。ここ数日は落ち着いていますが、スタッフは電話番号を確認し不審な発信元の電話は取らないなどの対応をしているということです。

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