素朴な楽しさ かわいらしさが魅力 郷土玩具の企画展「おもちゃの動物園」【高知】
2023年8月8日(火) PM6時45分
高知県南国市の県立歴史民俗資料館で企画展「おもちゃの動物園」が開催中です。資料館では、高知県内のコレクター2人から寄贈された全国の郷土玩具を1万3千点以上収蔵していて、今回は動物をモチーフにしたもの約300点を展示しています。
郷土玩具は、紙や木、土などの身近な素材で手作りされ伝えられてきたもので、その土地ならではの動物をモチーフにした作品も多くあります。
小学3年生
「いろいろな古いおもちゃがあって遊んでみたいと思いました」
小学1年生
「いろいろな色が使われているのが素敵」
こちらは香川・高松市の郷土玩具。花嫁が嫁入り人形として持ってきて嫁ぎ先の近所の子供たちに配っていたといいます。子供に配ればその親とのコミュニケーションも生まれて、早くご近所に溶け込めるというわけですね。
展示されている作品の多くは昭和の後半に作られたものですが、それぞれの作品には地域の風土や文化・歴史が反映されています。こちらは、室戸の郷土玩具「鯨車」。もともとは鯨漁師が漁で長い期間会えなくなる子供のために船をこぐ櫓を削って作っていたものだといわれています。「鯨車」は室戸と同じように捕鯨文化が伝わる和歌山にも郷土玩具として残っていて、海による2つの地域のつながりを感じさせます。
歴史民俗資料館 中村淳子 学芸専門員
「日本全国で土地土地で作られていた手作りのおもちゃ。(郷土玩具は)素朴な楽しさ、かわいらしさが魅力。土地土地にいろんな暮らしがある。文化の多様性に触れるいい機会。夏休みということで親子でご来館いただいて楽しんでいただければ」
企画展「おもちゃの動物園」は、南国市の県立歴史民俗資料館で9月3日まで開催中です。










