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News- 高知のニュース

【高知】近森病院で中四国初の心臓手術、患者の負担少なく「大きな福音」TAVinTAV成功

手術を受けた女性(88):
医学の進歩のありがたさをつくづく感じております

高知県内在住の女性は8年前、重症の大動脈弁狭窄症で手術を受けました。心臓の大動脈弁が機能を果たせなくなる病気で胸の痛みや呼吸困難を起こします。

治療法の一つにカテーテルを使って人工の弁に置き換えるTAVIという手術があります。高知市の近森病院は全国で27施設しかないTAVIの指導施設で、年間100例以上の手術を行っています。

近森病院で8年前にTAVIの手術を受けた88歳の女性は5月、人工弁の経年劣化によって心不全を起こし入院。新しい弁を心臓に入れるために受けたのが全国で5番目・中四国では初めてとなるTAVinTAVという手術です。

手術した入江博之医師:
カテーテル治療を2回することによって胸を開くこともなく足の付け根から細い管を入れて治療できる。体の負担が非常に少なく終わることができることがすごい利点

人工弁が劣化した場合、これまでは胸を開いて弁を取り出し新しい弁を入れるしかありませんでした。しかしTAVinTAVは足の付け根などからカテーテルを入れて古い弁の内側に新しい弁を入れることができるのです。

術後、女性は「胸がフーフーすることもなくなった」と喜んでいます。

手術を受けた女性(88):
本当によかったです。どうしようか思って悩みましたけど、おかげ様で命を助けていただいて第二の人生の出発です

手術した入江博之医師:
従来であれば大きな侵襲の手術は無理だからあきらめましょうといってた患者さん、もしくは、はなから年だからあきらめなさいと言われてた患者さんがあきらめずに済むという大きな福音だと思います

手術ができるかどうかは患者によりますが、近森病院ではTAVinTAVの手術ができる医師を育成し、レベルを上げていきたいと話しています。