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News- 高知のニュース

荒れ地をたった1人でバラ園に…香美市“猪野々バラ園”花盛り「地域に人を呼び込みたい」【高知】

高知市中心部から車で約1時間。香美市香北町猪野々地区に向かうと、山間の集落で見事なバラが出迎えてくれました。

作ったのは、9年前に大阪からUターンしてきた近森正志さん66歳です。

近森正志さん
「猪野々は過疎、限界集落。ちょっとでも人が入って見ていただければ、また来る人もいるかなと」

近森さんは、高知県香南市出身で大阪で就職。田舎暮らしをしたいと57歳の時に退職し、妻のみどりさんと猪野々地区に移住しました。そこで、過疎・高齢化を目の当たりにした近森さん。地域に人を呼び込みたいと、会社員時代から好きだったバラを自宅近くに植えることにしました。しかし…

近森正志さん
「カヤがたくさん。雑草がずーっとあった。雑草地帯」
「自分で刈って、株をつるはしで抜いていった。夏だったので大変な作業」

1200平方メートルの荒れ地を、たった1人で9年かけてバラ園に整備。今では、110種類、160本が植えられています。

近森正志さん
「レイニーブルーというバラ。雨に強く、花もちも良い。すごく良い香りがする」

妻のみどりさんも夫が作ったバラ園を満喫しています。

近森みどりさん
「雲を見て、風を感じて、大地に抱かれて、花の香りを感じて…最高に幸せ!」

夫婦の自宅は、バラ園の近くにある築130年以上の古民家です。近森さんが自分でリフォームし、1階ではみどりさんが古民家カフェを営んでいます。

玉井新平アナウンサー
「最高の眺めが広がっています。川のせせらぎが聞こえて、目の前にはバラ園。別世界」

夫婦には、バラ園を通して描きたい集落の未来がありました。

近森みどりさん
「最高!私は猪野々が大好き。これからは、未来に美しい猪野々をつなげていきたい」

近森正志さん
「小学生、幼稚園の子どもたちがここに来て、絵を描いてもらって、展覧会もできる。笑顔あふれる賑わう地域になればと思う」

バラ園の見頃は、6月上旬まで。入園は無料で誰でも見ることができます。