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News- 高知のニュース

91歳の天文家・関勉さんが3人目の名誉県民に 原動力は『宇宙の神秘・美しさ』【高知】

拍手に包まれ会場に入ってきたのは天文家の関勉さん(91歳)です。
高知県名誉県民に認定され、きょう(12日)浜田知事から証書を贈呈されました。

名誉県民は文化やスポーツ・学術などで顕著な功績を収めた県民や県出身者を顕彰する制度で、漫画家のやなせたかしさんと洋画家の奥谷博さんに続き3人目です。

関さんは1930年高知市生まれ。
19歳のとき虫眼鏡などを使って自分で望遠鏡を作り、自宅で天体観測を開始しました。
1961年に初めて彗星を発見して以来、これまでに6つの彗星と223個の小惑星を見つけています。
関さんは自分がお世話になったものへの感謝の気持ちを込め、発見した小惑星に「高知」や「はりまや橋」などの故郷の名所や母・要恵さんの名前などをつけています。

こちらは1965年に「池谷・関彗星」を初めて見つけた時のスケッチです。
望遠鏡の視野の中で赤い印で示されているのが彗星です。
彗星はその後、太陽の大気層に突入したあと長い尾をなびかせ夜空に連日輝いたことで一躍有名に。
これをきっかけに天文を趣味にしたり、新たな彗星探しを始めたりした人も多いといいます。
1981年からは芸西天文学習館で講師を務めながら、91歳になった現在も時には徹夜で観測を続けています。

関勉さん
「60年やってきたことですから、急に年がいったからやめるというもんじゃない。まだ10年くらいできそうな気がする」

その原動力について記者から問われると・・・

関勉さん
「宇宙の神秘ですね。宇宙の美しさですね。それに憧れる心が自然と探究しようというものに変わっていってるんではないかと思います。星ほど美しいものはないですね」

これからも彗星や小惑星を1つでも多く発見し、太陽系の生成のメカニズムを解明したいと意気込んでいました。