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News- 高知のニュース

非常に珍しいアミダコのふ化に成功 飼育員も「まさか!」体長2ミリ未満の赤ちゃんタコ【高知】

大きな水槽の中に小さなバケツやビーカーが入っています。この中を見ると…小さな点がたくさんあるのが分かりますか?大きさは2ミリにも満たないこの小さな生き物が「アミダコ」の赤ちゃんです。きのう(25日)昼ごろ、高知市の桂浜水族館で、ふ化しているのを飼育員が発見しました。アミダコは国内でも飼育例自体がほとんどなく、ふ化の成功は大きな成果です。

浦河大輝飼育員
「まさか無事にふ化するとはという感じが一番大きいです。」

卵を産んだ親のアミダコは4月11日、須崎沖の定置網にかかり桂浜水族館に運び込まれました。頭のように見える胴体の部分に網目状のヒダがあるのが名前の由来です。日本での捕獲例がほとんどない上、飼育は非常に困難。このアミダコも飼育5日目の4月15日に死んでしまいました。しかし捕獲されたときすでに卵を産んでいたため、水族館がふ化に挑戦していました。

浦河大輝飼育員
「予想より早かったのでびっくりはしたんですけど本当に珍しいことなので喜びであふれてます。生まれたときはすごく足も短くてちっちゃくてそれで全身を使ってぴょこぴょこ跳ねるように泳ぐのでそこが非常に可愛い」

1500個の卵からきょう(26日)の昼時点で150匹ほどの赤ちゃんがふ化しました。アミダコが生息している海の中に近い環境を再現するために飼育には工夫を凝らしています。

赤ちゃんのいる小さな容器をヒーターの付いた大きな水槽の中に入れ、間接的に温めることで自然界と同じように水温が急激に変化しないようにしています。またアミダコは海で波に漂いながら泳いでいるため、小さな管から水を出して波のような流れを作っています。

浦河大輝飼育員
「プレッシャーは当然ありますね。プレッシャーはあるんですけどそれよりも楽しさであったり、新しいことばっかりなのでそれに対してのワクワクであったりとか好奇心であったりとか、そういうのも同じくらいありますね」

アミダコの赤ちゃんは現在バックヤードで飼育中で、一般の人は見ることができません。公開は未定という事です。