桂浜水族館に珍しいタコ 生体解明へ新たな挑戦も 【高知】
2022年4月13日(水) PM6時43分
まるでボールのように丸まっているタコおととい(11日)桂浜水族館に運び込まれましたが、非常に珍しいタコだということが分かりました。生態の解明に向けた新たな挑戦も始まっています。
腕で体を覆って丸くなり体には網目のような模様が。これが日本では非常に珍しいアミダコです。おととい須崎沖の定置網にかかり桂浜水族館に運び込まれました。
浦河 大輝飼育員
「うわー、これがアミダコかというドキドキがものすごくあった。発見記録自体も珍しいが、水族館で生きた状態で展示されるのは数えるほどしかない。それぐらい珍しい」
アミダコは日本での捕獲例がほとんどないうえ、水族館に運び込まれても3~4日で死ぬケースがほとんどです。飼育は非常に困難でその生態は謎に包まれています。
千葉から
「すごいですね、ラグビーボールみたいな形している。変な形している」
普段は、海面を漂うように泳いでいますが水族館に来てからはほとんどこの状態とのこと。それでもカメラを回し続けて30分…貴重な瞬間を捉えました。
飼育のノウハウがないため餌も手探りです。試しにエビを与えてみるとー。
飼育員
「食べた」
「食べるだろうとは予想していた」
「すごいゆっくり」
さらに、桂浜水族館はバックヤードで大きな挑戦を始めています。
「こちらがアミダコの卵」
それが、アミダコの卵のふ化です。アミダコは捕獲された時すでに卵を産んでいたのです。
浦河 大輝飼育員
「生体自体の撮影の記録よりも卵の方が珍しい。とてもレア」
記者:アミダコの赤ちゃん見たい?
「見たい。赤ちゃん見るのも初めて。それも楽しみにしたい」
飼育員によると1~2週間でふ化するかもしれないとのこと。生体の解明に向けた貴重な研究例として注目されます。