コロナ禍で健康志向が高まる中、高知市の有名ホテルのレストランで新感覚のメニューが提供されています。薬剤師監修のオリジナルメニューとは？

高知市のホテル日航高知旭ロイヤル。市街地を一望できる最上階のレストランでは旬の食材をふんだんに使ったフレンチが楽しめます。

中でも去年11月に提供が始まった新たなコースは”体に優しい”と注目されています。厨房に並んだ食材は、キクラゲや黒米などフレンチのイメージがないものばかり。このコースは体の機能を回復させる「漢方薬膳」を取り入れていて、漢方薬の原料に使われるクコの実やウコンなど19種類以上の食材が入っています。異色のコラボレーションを考えたのはシェフ歴33年の橋田幸秀さんです。行動が制限されてストレスが多いコロナ禍で食事を楽しみながら健康になってほしいと高知市の金子漢方薬局に相談し、薬剤師監修のもとメニュー化しました。

橋田幸秀シェフ「（薬膳は）すごく薬品臭いイメージがあると思いますがすっきりしたというか美味しく食べられました」

シェフのイチオシがキクラゲのリゾットの上に鯛とアワビがのった贅沢な一品です。

（鯛とアワビのバプール干しエビと銀杏のソースキクラゲと黒米のリゾットを添えて）

川辺世里奈アナ「（食べて）アワビは噛めば噛むほど味がじわーっと出てくる。（リゾットが）ソースのようになっていて香ばしくてアワビの味をより一層引き立てている。口の中でいろんな食感が楽しめて美味しいです。（橋田幸秀シェフ）ありがとうございます」

アワビやキクラゲには体の老化を抑えるアンチエイジング効果があるといわれています。こちらは仔羊肉がとろっと溶けるトマト煮込み。黄色く彩るのはウコンです。小さくて白い実は？

橋田幸秀シェフ「ハスの実といいましてレンコンの小さいやつです」

（仔羊肉のトマト煮込み豆腐のガレットウコンの香りハスの実と共に）

川辺世里奈アナ「レンコンほどシャキシャキ感はなく不思議な食感。ウコンの独特な香りと一緒になってこれは薬膳という感じの味わいです」

ハスの実やウコンは心を落ち着かせストレスを和らげてくれるそうです。ほかにも目の充血を抑える菊の花びらを星のように散らした前菜や目の疲労や頭痛に悩む人におすすめの春菊のシャーベットなど6品を堪能できます。

橋田幸秀シェフ「食べて美しくなる、心の中から美しくなるというコンセプトですので心が疲れている方に食べていただいて元気になってもらいたい」

フランス薬膳ディナーの提供は6月末まで続く予定で、ホテルに宿泊した人が対象です。値段は日によって変わります。ホテルのホームページか電話で専用プランをご確認ください。