「大変重く受け止めています」一連の不祥事受け 県がJAに“業務改善命令”を発令【高知】
2022年2月28日(月) PM7時40分
きょう(28日)県の杉村農業振興部長からJA高知県の秦泉寺組合長に文書が手渡されました。
杉村充孝農業振興部長
「不祥事が繰り返して発生している背景、原因の究明と問題の所在を明らかにした上で再発防止を徹底させて下さい」
JA高知県では去年4月から9月にかけて賞味期限切れの原料を使用した加工品の不適切な製造や、職員による保険金の着服など5件の不祥事が発覚しました。
これを受け県は去年9月、原因や再発防止策の報告をJA高知県に求めましたが報告書には具体的な対策の記述がありませんでした。
さらに今月(2月)にはゆずぽん酢など、県産の3つの商品で誤った産地が表示されていたことが新たに発覚。
早期の健全な体制作りを促すため、県はJA高知県に業務改善命令を出しました。
命令には役職員の法令順守に対する意識の改革や、適正な人事管理の実施などが盛り込まれています。
JA高知県・秦泉寺雅一組合長
「度重なる不祥事ということで今回の業務改善命令、大変重く受け止めています。細部に渡って整理をし、二度と無いような体制整備に取り組んでいきたい」
県はJA高知県に対し3月24日までに具体的な業務改善計画と再発防止策を提出することと、進捗状況を毎月報告するよう求めています。