消防車と”綱引き”してもはがれない!YAMAKINの歯科用『接着剤』が地場産業大賞【高知】
2021年12月22日(水) PM5時00分
高知県地場産業大賞は県内の優れた製品や地域産業の活性化に繋がる取り組みを称える賞で1986年から毎年行われています。
36回目となる2021年度は企業や団体などから49件の応募がありました。
大賞に輝いたのは香南市に拠点がある歯科材料メーカー・YAMAKINが製造した歯科用の接着剤です。
「KZR-CADマリモセメントLC」
虫歯治療で歯に樹脂製の被せ物をするときに使われます。
原材料は高知工科大の研究チームが2011年に発見したナノ粒子MARIMOです。
YAMAKINは髪の毛の10万分の1という小さなMARIMOを歯科製品に応用しようと5年かけて開発を進め、歯科用の接着剤として2020年から販売を始めました。
一番の売りは消防車と綱引きをしてもはがれない強い接着力です。
また光を当てるだけですばやく接着できるため治療後、運動や飲食ができるまでの時間がこれまでの10分から5分に短縮。
患者や歯科医の負担を減らすことができます。
YAMAKIN・本橋靖久 取締役「コロナの関係もあって十分な営業活動もできなかったですけど、今回受賞させていただいて、新たな展開と新しい材料開発などにつなげていきたい」
このほかミネラルたっぷりの仁淀川源流の水を使って栽培されたツボイの白キクラゲなど県内16の企業が受賞しています。
表彰式は高知市で2022年2月に行われます。