キッチンカーも自作!本格カレー提供する移動販売車が人気 “落ち着いたひとときを”【高知】
2021年10月6日(水) PM8時00分
赤々と光るスープカレーに、ごろごろとチキンが入ったバターカレー。
これらを販売しているのが「チルカレー」です。
今年6月から高知市を中心にキッチンカーで移動販売を行っていて、月に1回ほど高知市の国際デザイン・ビューティカレッジを訪れています。
「レギュラーサイズ、トマトチキンとバターチキンのお客様。お待たせしました。ありがとうございました」
きょう(6日)は昼休みになるとさっそく多くの学生がカレーを求めに集まり、想定していた30食を上回る35食を売り上げました。
8種類のスパイスをオリジナルでブレンドした「トマトチキンカレー」や、バルサミコ酢とスパイスで一晩漬けこんだポークカレーなど3種類を販売しています。
買いに来た学生
「バターチキンカレーは甘くて、ちゃんとバターの味がしておいしかったです。きょう初めてで、この前買おうとしたけど売り切れてしまって食べれて良かったです」
「チルカレー」が手作りしているのはカレーだけではありません。
この素朴なキッチンカーも店主・武井宏樹さんの手作りなんです。
実は武井さんはここの専門学校のOBで、当時の建築デザイン科を2007年に卒業しました。
設計事務所や設備会社などで働いてきましたが、30代になり「何か新しいことを始めたい」ともともとスパイスが好きだったことからカレーの店を開こうと決意。
軽トラックを中古で購入し、建築の経験を生かして1年がかりでひとりでキッチンカーを完成させました。
母校の学生には100円値引きの700円で提供しています。
店名の「チル」は英語のくだけた表現で「落ち着く」「くつろぐ」といった意味があります。
武井さんはコロナ禍でも落ち着いたひとときを過ごしてもらいたいと後輩たちを見つめます。
武井宏樹さん
「あ、このカレーこんな味なんだとか、他のカレーはこんなんだよねとかそうやって話し合ってる。その状況自体が一つの嫌な状況を忘れてる時かな、そうなったらいいなと」
「チルカレー」は週に2~3日営業していてあす(7日)は南国市、今週土曜日(9日)は四万十町に出店する予定です。