「自分たちだけでは集落維持できない」大豊町の住民窮状の訴え『集落実態調査』10年ぶりに開始【高知】
2021年6月30日(水) PM7時40分
集落の現状や住民の思いを直接聞いて県の新たな政策作りにいかす集落実態調査。
きょう(30日)は去年の国勢調査で前回の調査からおよそ700人人口が減少し、人口減少率が17.8%と県内で最も高かった大豊町を県職員が訪問しました。
高齢化率85.3%の立川地区です。
その中にある三谷集落は昭和30年代360人いた人口が現在21人となっています。
そんな窮状を集落の代表が訴えました。
立川地区活性化推進委員会・吉川定雄さん
「ここは、三谷地区の最も栄えていた民家が密集していた場所なんですよ。ここに今一人だけ住んでいます、一軒だけ。あとは全部空き家です」
聞き取り調査では高齢化や人口流出により、地区で生産するそばやミツマタの担い手が不足していることなどが報告されました。
立川地区活性化推進委員会・吉川定雄さん
「自分たちの力だけではこの集落を維持できない。それは現実だと思うので、ここに住んでいる人の思いを汲んでもらって人を入れてほしい」
実態調査は50世帯未満の集落を対象に県内のおよそ1560の集落で半年をかけて行われ、集落活動センターの設置など中山間対策の取り組みに生かされます。