50年に1度の御開帳 無実の罪で投獄された“元祖いごっそう”薫的和尚のご神体【高知】
2021年3月22日(月) PM7時20分
鋭く前を見つめ口を真一文字に結んだ木像。
高知市洞ヶ島町にある薫的神社は50年に1度、薫的和尚の姿を写したご神体の像を開帳しています。
没後350年たった今も勝負事の神様として親しまれている薫的和尚は、長宗我部家の菩提寺の住職でした。
しかし山内家の菩提寺と対立し無実の罪で投獄されます。
牢の中で高知城をにらみながら自害したと伝わり「元祖・いごっそう」と語り継がれています。
この木像は投獄前に自ら仏師に掘らせたもので、大きな破損もなく当時の姿をそのまま保っています。
参拝した人
「すばらしい!こんなに生き生きと魂が乗り移っているような。想像を超えましたね」
中には2度目のご開帳に立ち会った人も。
(ご開帳は2度目の女性)
「(50年前は)おだやか。親戚のおじさんに似ているなぁぐらいしか感激しなかった。きょうはすごく神々しい」
神社は、正座をしての参拝を勧めています。
その訳は…
(野村舞アナウンサーリポート)
「薫的和尚と目が合います。力強さが本当に伝わってきます」
正対すると柔和な顔立ちですが低い位置から見上げると…
薫的和尚と見つめあう事ができる50年に1度の機会です。
(薫的神社・中地英彰宮司)
「神道ではご神体を通常お見せする事はない。しかし、神体であるとともに文化財でもあるので、50年に1度開帳しております」
ご開帳は薫的神社で3月28日まで行われています。
拝観は800円高校生までは無料です。