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高知初の公立夜間中学「学んで嬉しいと思ってもらえる学校に」来春の開校へ勉強会 課題も【高知】

一人ひとりにあった学びの場のために何ができるのか?公立では高知県内初となる「夜間中学」の開校に向けそのあり方を考える学習会が高知市で開かれました。

男性:
「こういう言葉があります。『1からではない、0からでもない、“今”から学べる、そんな夜間中学が好きだ』という言葉があります」

夜間中学の学習会には県内外から関係者など50人ほどが参加しました。

夜間中学とは戦後の混乱や経済事情などで学校に通えなかった人たちが働きながら通えるよう夜に授業を行う中学校です。最近では不登校などの事情により十分学べなかった人たちの“学び直す場”ともなっています。

公立の夜間中学は現在、10都府県に34校が設置されていて2021年4月には高知県内で初めて高知江の口特別支援学校の校舎を使って開校します。

高知県教委・高等学校課 大川将司 指導主事
「様々な生徒の学びのニーズにできるだけ応えられる学校を作っていきたい」

期待は高まりますが開校には多くの課題が立ちはだかります。

高知市の女性(47)
「私はあの体験授業のような屈辱はもう2度と嫌です」

この女性は2019年5月の体験授業に参加。教師1人が20人ほどを教える一斉授業の形でした。女性は内容が理解できないまま置き去りにされ憤りを感じたといいます。

高知市の女性(47)
「私たちの発する言葉が分からないのなら問いかけてください。お互いに納得するまで分かるまで話し合いましょう」

学習会には、大阪から白井善吾さんが駆けつけました。長年、夜間中学の教師などを務めた白井さんは高知の夜間中学の課題の一つに「距離の問題」を上げます。

白井さん
「通勤定期は(1カ月)4万円。学校に通うのも時間の問題もあるし様々な障害がありますから果たして夜の時間帯だけでいいんだろうかという問題も考えないかん。問題になってきます」

白井さんは例えば奈半利町など鉄道は使えるものの高知市から離れた所などは通うのに時間や金銭面での問題があると指摘しました。

また、参加者からは「夜間中学が本当に必要な人に情報が届いていないのでは」など広報の強化を訴える声も上がっていました。

高知県教委・高等学校課 大川将司 指導主事
「一斉授業で授業を行うのではなくて、できるだけ個に応じた、少人数で実際やっていくのが必要かなと。生徒が満足できる、やってよかった、学んで嬉しいと思ってもらえる学校にしたい」

夜間中学の生徒募集期間は12月3日までで定員は40人程度を予定しています。

高知県はJRの主要な駅や一部のコンビニにチラシやポスターを配布しています。身近に「学び直しをしたい」という方がいたらぜひ教えてあげてください。詳しくは高知県教育委員会・高等学校課 088-821-4798までお問い合わせください。