いの町紙の博物館で《国際版画展》天皇皇后両陛下も視察予定 強靭で色鮮やかな土佐和紙の芸術ずらり
2026年10月7日(水) PM7時18分
天皇皇后両陛下も視察される予定です。いの町紙の博物館では3年に一度の国際版画展が行われています。
鍛治屋明香アナウンサー:
「会場にはカラフルな作品からモノトーンの作品まで様々な技法でつくられた版画が並んでいます。こちら、一見どこか懐かしさを感じる台所が描かれているんですが、ガスコンロの中にはスマートフォン、食器を乾かしている横にはイヤホンが描かれています」
いの町紙の博物館で行われている3年に一度の「高知国際版画トリエンナーレ展」。13回目の2026年は世界34の国と地域から975点の作品が集まり、審査を通過した59点が展示されています。
いの町紙の博物館・大川博之 館長:
「カメラで(撮った写真を見ても)分からない表現の仕方がある。間近で見てもらってその作品の良さ、ストーリー性を感じてもらえたら幸い」
大賞に選ばれたのはイタリアのセレーナ・パニーニさんの作品。自画像を意味するタイトルが付けられていますが、自分の顔だけでなく、自己形成に影響を与えてきた人々の顔も描かれていて人と人とのつながりを表現した作品です。
1990年に土佐和紙の魅力を国内外に発信すべく始まったこの版画展、今回も59点のうち14点の作品に土佐和紙が使用されています。実際に土佐和紙を使用した版画家は―
東京の版画家・加納シゲヒロさん:
「土佐和紙は今回初めて使ったんですけど刷り取りがとてもきれいでいいかな」
土佐和紙は薄手でありながら強靭で破れにくく、インクの定着や発色がいいという点が版画に適しているそうです。今回唯一県内からの入選となったのが高知市に住む安芸真奈さんの「風を呼ぶ」という作品。アイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」に出てくる「戦争に行く息子を思う母の切ない思い」を彫刻刀で彫った細かい真っすぐな線で表現しました。
実は、安芸さんの先祖は山内一豊が江戸幕府に献上する「土佐和紙」をいの町で作っていた職人なんです。
いの町紙の博物館・大川博之 館長:
「版画作家であるとともに土佐和紙への思いも熱くもっている方。広く土佐和紙の良さを伝えていきたいということも常々言っていた」
「高知国際版画トリエンナーレ展」は10月25日に開幕するよさこい高知文化祭の関連事業。10月26日には天皇皇后両陛下がいの町紙の博物館を訪問され、「高知国際版画トリエンナーレ展」を視察、職人との交流などを行う予定です。
いの町紙の博物館・大川博之 館長:
「こういったことをきっかけに将来の紙すき職人や土佐和紙に関わる方が増えていったらありがたい。こういった展示会を3年に一度行ってるということを知っていただける機会となったらこれ以上のことはない」
「高知国際版画トリエンナーレ展」は11月15日まで行われます。
10月26日には天皇皇后両陛下がいの町紙の博物館を訪問されますが、実は現在の天皇が皇太子殿下だった平成元年にも一度訪問されているんです。ただ、「高知国際版画トリエンナーレ展」は初めて。
天皇皇后両陛下に限らず訪れる方には、間近で見なければ分からない版画、土佐和紙の魅力を味わってほしいと大川館長は話していました。









