「ほぼ全滅に近い」須崎・浦ノ内湾で何が…養殖マダイなど3490匹が“原因不明”の大量死【高知】
2026年3月12日(木) PM7時10分
川辺世里奈アナウンサー:
「こちらにはブリが泳いでいましたが、今は死んでしまい一匹も泳いでいない状況です」
須崎市・浦ノ内湾で異変が起きています。
高知県水産試験場 増養殖環境課・梶達也 課長:
「3月9日の朝、ここで飼っている魚が非常に大量に死んでいるということが判明しまして、引き上げて見たところほぼ全滅に近いような状況だったということです」
3月9日、海洋の調査や研究を行う「県水産試験場」の職員が、浦ノ内湾のいけすで実験用に飼っていたブリなどの魚が大量に死んでいるのを発見。同時に地元の養殖業者から湾内の広い範囲で「魚が死んでいる」「調子が悪い」という連絡がありました。
県が9日から11日にかけ湾内17の養殖業者に聞き取りを行ったところ、マダイを中心に3490匹が死んだことが分かりました。被害額は約357万円に上ります。
ただ、死んで海中に沈んでいる魚もいるため被害の全容は明らかになっていません。
高知県水産試験場 増養殖環境課・梶達也 課長:
「水の色がですね、少し白みがかった緑色に見えていたということはあります。エサ食いが若干悪いという話もあったんですけれども、ここまでの被害につながるような明確な兆候というのはなかったと」
県水産試験場の調査では魚類に有害なプランクトンの密度はそれほど高くなく、逆に魚に無害とされる別のプランクトンを通常より多く確認。ただ、それが今回の大量死につながっているかは現時点で分かりません。
死んだ魚には赤潮被害の時に見られるエラから粘液が出る症状がありましたが海中の酸素量は十分でした。
高知県水産試験場 増養殖環境課・梶達也 課長:
「いろいろな可能性をしっかり検討してつぶしていってですね、原因の解明に努めてまいりたいと強く思っているところです。(養殖業者は)慎重な養殖魚の管理に努めていただいて、何か異常、変わったことがありましたら私どもにご連絡いただければと思っております」
須崎市内の野見湾から被害の報告はありません。浦ノ内湾で春から夏にかけて赤潮が発生することは良くありますが、春先に広範囲で大きな被害が出るのは非常に珍しく、赤潮の被害かは分からないといいます。
浦ノ内湾は地形上海水の流れが悪く、来週末の大潮まで海水が滞留する可能性が高いといいます。県は国の研究機関と連携し、原因究明に取り組みます。










