気になるのは対局の行方だけではありません。真剣勝負の合間にプロたちの疲れを癒やす高知自慢の料理にも注目。

先手・藤井棋王が選んだのは老舗旅館の城西館が作るビーフカレーに山北ミカンジュース。
対して後手・増田八段。こちらも城西館が手掛けた土佐あかうしがぎっしりと敷き詰められたローストビーフ重。添えられた乳酸菌飲料のリープルが高知県民の心をくすぐります。

さらに午前と午後の2回設けられたおやつタイムでは県内の選りすぐりのスイーツが集められました。その中で、藤井棋王が午後のおやつに選んだのが…
「窯出しチーズケーキ」です。

高知市の老舗コミベーカリーはケーキだけでなく150種類以上のバラエティ豊かな総菜パンが人気です。中でも、藤井棋王が選んだチーズケーキは地元で40年以上愛されている看板商品なんです。

コミベーカリー・川添茉由さん：
「連絡がきたときに（主催の）高知新聞さんの方が落ち着いたトーンで話されているので、ダメだったのかな、というふうに聞いていたらだんだんと、『藤井聡太さんのおやつに選んでいただけました』と聞いて、え？信じられない！と思ったので、え？え？と何回も聞き直しちゃいました。

誕生日用のチーズケーキをホールで購入したお客さんは…
お客さん：「家族全員大好きです。（藤井棋王が食べたと聞いて）ああすごいですね！高知の人からしたら誇りに思いますね。勝手に」

藤井棋王が食べたことで早速、店にも反応が。
コミベーカリー・川添茉由さん：
「朝も『対局おやつに選んでいただけて私も嬉しい』とお客様から言っていただけたり、『対局おやつに取り上げられてたのを見て初めて注文します』というメッセージ付きの県外からのお客様の注文をいただいたり、こちらもスタッフ一同大変うれしいです。」

高知に来てまだ2カ月、窯出しチーズケーキ未体験の記者も試食させてもらうことに…
金子二郎記者：
「すごい滑らかでケーキじゃないみたいですね。どちらかというとプリンみたいな」
しゅわしゅわと溶けるような舌触りと甘過ぎず優しい味わいは藤井棋王に素敵なひらめきを届けたかもしれません。