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News- 高知のニュース

「高知は揺れと津波が両方とも来ちゃう!」南海トラフ地震への県民の備えは十分か?

1月13日夜の地震で南海トラフ地震の「評価検討会」が開かれ、2024年8月のことを思い出した方も多かったのではないでしょうか?今回の地震は南海トラフに影響ないということですが、南海トラフ地震の発生確率は今後30年以内に70%~80%と切迫しています。県民の「備え」は十分なのでしょうか。

1月17日で阪神・淡路大震災から30年。プライムこうちでは過去の災害を教訓にした南海トラフ地震への備えをシリーズでお伝えします。

ヘリ・リポート:
「阪神高速道路の橋桁、橋桁と同時にトラックが数台転倒しております。悲惨な姿です」
1995年に発生した阪神・淡路大震災。最大震度7を観測し、崩れた建物の下敷きになる、火災に巻き込まれるなどして6,434人が犠牲になりました。

阪神・淡路大震災の揺れが15秒だったのに対し、南海トラフ地震で予想される揺れは3分。建物の倒壊や津波で甚大な被害が出た場合、県は4万2000人が亡くなると想定しています。

高知大学防災推進センター・岡村真客員教授:
「東日本(大震災)の場合は津波は高かったんですけど地震の揺れは大したことはなかったんです。神戸の地震(阪神・淡路大震災)は揺れはひどかったんですけど津波は来ませんでした。高知は両方とも来ちゃうということです。津波から助かるためには地震でケガをしないということが成り立っていないと逃げることさえできない」

命を守るために県民は”備え“をしているのでしょうか?

土佐市から5人家族:
父:「地震も頻繁に起きているので(南海トラフ地震が)来ると言われているので(備えを)しておくに、こしたことはないかなっていう感じですよね」
母:「すっと逃げられるように靴と毛布とお水、5人家族なので。でも1日分ぐらいしか食事(非常食)はないかな」

高知市から親子:
「(備えを)やっちょって、その器具が古くなったら、今度、地震が来た時、使えんがやないろうかって思ったりもする」
「いつ来るか分からないから備えておこうというのも分かるんですけど、気持ちがそこまでいかないというか…」

高知市から40代と70代:
40代女性:「非常食のストックとお水、防災リュックぐらいですね」
70代女性:「うちは県立大がすぐ100mぐらい向こうやから、あそこに逃げたら何でも。あそこ備蓄してるのよね。それをあてにしてるというか」

高知市から:「ガラスへフィルムを貼ったり、飛散防止のね」

高知市から・92歳:
「血圧のお薬とか飲んでますので、そんなのはすぐ手の届く所に置いといて」

さんさんテレビのアンケートでは備えを「している」が14人、「していない」が6人となりました。

防災に関する県の意識調査によりますと、2024年度は飲料水や食料の備蓄率が73%を超え、過去最高に。2024年、初めて南海トラフ地震臨時情報が発表されたことを受け、その認知率は54.5%と大幅に増加しました。

一方、寝室の家具を固定するなど室内の安全対策実施率は40.4%、揺れが収まったらすぐ避難すると答えた人は69.7%でいずれも前の年度を下回っています。

県・南海トラフ地震対策課・伊藤孝課長:
「臨時情報の発表を受けまして、ますます私たちは非常に緊張感をもって対応しているというような現状でございます。県民の方々も一緒になって取り組んでいただければ、想定死者数っていうのは限りなくゼロに近づいていくと思いますので、地震対策を一緒になって進めていただきたい」

近い将来必ずやってくる南海トラフ地震。防災への高い意識が命を守るカギになります。

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