《屋形船が沈下橋に衝突》事故の原因は窓ガラスの”くもり”「視界悪化の中、航行」事故調査報告書
2024年11月28日(木) PM6時58分
2024年4月、四万十川の沈下橋の橋脚に屋形船が衝突した事故の調査報告書が28日、公表されました。
2024年4月、高知県で三里沈下橋の橋脚に名古屋からのツアー客36人を乗せた屋形船が衝突し17人が軽いケガをしました。
28日公表した調査報告書によりますと、国の運輸安全委員会は事故当時は雨で湿度が高く、客室の全ての窓を締め切った状態で、客に温かい飲み物を提供したことから窓ガラスがくもり、視界が悪化していたと分析。視界が悪い中、航行を続けていましたが、左舷のすぐ前方に橋脚が見え、船長が舵を切ったところ右側の橋脚に衝突したと指摘しました。
屋形船の運営会社は事故後、船の前方を確認できるよう監視カメラとモニターを設置。さらに、操縦する際に立って前方を見通せるよう操縦席の屋根を高くする再発防止策をとっています。