県内各地で大雨 香美市大栃で5月の観測史上最大雨量を記録 冠水や交通への影響も【高知】
2024年5月28日(火) PM7時03分
高知県は西日本を通過する前線を伴った低気圧の影響を受け各地で大雨となりました。
川田 卓史リポート:
「午前11時半の高知市です。先程から雨風が強くなってきました」
高知市若松町のさんさんテレビの駐車場では大粒の雨がアスファルトに叩きつけるように降っていました。
西日本を通過する前線を伴った低気圧の影響で県内は大荒れの天気に。1時間降水量は香美市大栃で5月の観測史上最大の80.5ミリを観測し全国1位の雨量を記録。繁藤は75ミリで全国2位となりました。
降り始めからの雨量は香美市の繁藤で330ミリ、大栃で276.5ミリ、高知市で249.5ミリなどとなっています。
高知市の鏡川ではー
田村 優介リポート:
「ご覧のように川の水が増水して道路が冠水しているのが分かります」
午後2時の時点でおよそ20センチ冠水し、交通規制も行われました。県東部、室戸岬では午後2時過ぎに最大瞬間風速28.8メートルを観測しました。
一方、こちらは4月の地震で揺れが大きかった宿毛市です。
澤村 栄治リポート:
「大粒の雨がブルーシートを打ちつけていて住民からは不安の声が上がっています」
こちらの家は4月17日の地震で瓦が損壊するなどの被害を受けました。地震から1カ月以上経ちましたが復旧が間に合わず屋根は今もブルーシートに覆われています。
住民の平岡 照美さん
「まだ雨漏りとかはしてないんですけど、土が風にあおられて(屋根に)溜まってきているので、樋(とい)が詰まるのが1番の心配です」
Q梅雨の季節に入るが不安は:
「一番不安です。特にきょうなんかも線状降水帯が出るとか言ってたんで心配」
鉄道への影響も出ています。JR土讃線は阿波池田・土佐山田間で運転を見合わせています。29日は始発から通常通り運行する予定です。
これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があります。土砂災害に十分注意してください。