津波を防ぐ《巨大コンクリ》国内最大級クレーン船で海中に【高知】
2024年3月7日(木) PM7時00分
国と県は高知市街地への津波侵入を3つのラインを使って抑制しようと高知港で《三重防護》の整備を進めています。
3月7日、第2ラインに据える巨大な鉄筋コンクリートブロック、ケーソンを海につり出す作業が行われました。
高知新港に現れた国内最大級のクレーン船は、最も高い部分は132メートルにもなり、高知市のホテル『OMO7高知』の99.6メートルを大きく上回ります。
クレーンを使って動かすケーソンは、高さ13.2メートル、重さ1800トン。4階建ての建物に相当します。
作業員がクレーンとケーソンを約40本のワイヤーで入念につないでいきます。
作業開始から2時間。
記者:
いま巨大なケーソンが静かに浮き上がりました。このあと水中への移動が始まります。
ケーソンは海に一度仮置きされ、2025年1月に第2ラインの一部分である桂浜公園の北側に据え付けられる予定です。
四国地方整備局・横山肇 高知港湾・空港整備事務所副所長:
三重防護の整備効果が1日も早く発揮できるよう全力をあげて取り組んでまいりたいと思っております。
三重防護は2031年度の完成を目指しています。