【高知】6割が《マイナ保険証でトラブル》 県内医師ら“紙の健康保険証存続”訴える
2024年2月29日(木) PM7時05分
マイナンバーカードを保険証として使う「マイナ保険証」について、現場でトラブルが起きているとして高知県内の医師らが紙の保険証の存続を求めました。
国は2024年12月に紙の健康保険証をなくしてマイナンバーカードに一本化する方針です。高知県内の医師と歯科医でつくる高知保険医協会は2月29日会見を開き、県内の医療機関を対象に行ったアンケートの結果を発表。129の医療機関から回答があり、約6割でマイナ保険証の使用によるトラブルがあったということです。
トラブルの内容はカードリーダーでエラーが出たり、名前や住所が正しく表記されないというものです。また顔認証などによる本人確認が必要なことなどから4割以上の医療機関が「診察の待ち時間が長くなると思う」と回答しています。
協会は能登半島地震の被災地で停電によりマイナ保険証が使えなくなったケースがあるとして紙の保険証を残すよう訴えました。
高知保険医協会の伊藤 高会長は「両方持って運用していくことをまずしていかないと今後のスムーズな資格確認ができないのではないか。そのことに対して政府がきちっと向き合ってほしい」と話していました。