『にっぽんの宝物』高知の4品 シンガポールで開催“世界大会”で優勝【高知】
2023年8月28日(月) PM6時20分
きょう28日は、受賞した4品を出品した3つの業者が高知市で会見を開き、受賞を報告しました。
2016年に開かれた初めての世界大会で「シューラスク」が準グランプリに輝いた田野屋塩二郎こと佐藤京二郎さん。今回、トリのムネ肉と自家製天日塩で作った鰹節のようなコクのある出汁が取れる「木鶏」を出品。「業界変革部門」でグランプリを受賞しました。
田野屋塩二郎こと佐藤京二郎さん
「所作というか、お辞儀の時間、角度とかを勉強していったので、その辺を(審査員は)みんな見てるんですね。これね、死ぬほど練習しました。これ、原稿なんですよ。これ、中学生ですよ、もう。『HAI』って、ローマ字で書いてるんですから」
『にっぽんの宝物』は、地域にある美味しいものの「原石」を紹介し、評価することで全国や世界レベルに育てようというプロジェクトで、2016年から行われています。2023年は4年ぶりに世界大会が8月23日と24日にシンガポールで開かれ、全国の19品目が受賞、そのうち4品目を高知県の商品が占めました。
南国市の「スウィーツ」は、室戸市の西山台地で栽培される甘みが強いサツマイモ「西山金時」を使った「西山金時スウィートポテトロール」が「最新スイーツ部門」でグランプリに輝きました。
スウィーツ 春田 聖史 社長
「西山(金時)っていうのをブランド化していこうということが、ここ(グランプリ受賞)につながってきて、僕らの商品が世に出るのもうれしいですけど、お芋のブランドが世に出ていくチャンスになるっていうのが、すごくうれしい」
さらに、新技術で香料に頼らずカカオ本来の香りを引き出した「世界を変えるカカオ」が「日本と海外の融合部門」で準グランプリを受賞しました。
このほか城西館と高知商業高校が開発した「グローカルバウム」が「業界変革部門」の特別賞を受賞。グローカルバウムはその売り上げでラオスに幼稚園を建設した実績があり、関係者は「今回の受賞は高知商業が続けているラオスの支援の励みにもなる」と喜んでいました。