教育実習の女子大生がパワハラ被害訴える「私をどん底に落としました」保健体育の男性教師に【高知】
2023年3月6日(月) PM8時00分
被害を訴える女性:
成長させてくれると思っていた場所は私をどん底に落としました。私でなければ死んでいても、自殺していてもおかしくない。そう思うほどひどい環境でした
高知市出身で関東の大学に通う22歳の女子大生と母親が3月6日、会見を開きました。女子大生は2021年10月から11月まで高知市の高知南高校で教育実習を受けました。当時、担当指導員だった保健体育の男性教師から暴言などのパワハラで精神的苦痛を受けたと訴えました。
被害を訴える女性:
私が意見を述べようとすると「はい、分かりました、すいませんと言え」と自分の思いを出すことが許されない
さらに、他の教師がいる体育教官室で「俺がどれだけ我慢してきたか」「帰れ」など大声を上げられたといいます。
被害を訴える女性:
家に帰ると、話を聞いてくれる両親。学校に行くと「おはよう、先生の授業分かりやすくて楽しいです。ずっと先生が教えてくれたらいいのに」と言ってくれる生徒たちでした
女子大生は発熱や頭痛などに悩まされ実習後、病院を受診。強いストレスによるものと診断され教師になる夢を諦めました。
女子大生は家族と相談し2022年1月、南高校の校長に被害を訴えました。県教育長は3月1日、県議会で指導の一部にハラスメントがあったと認めました。しかし、学校や県教委から謝罪や連絡はないという事です。
女子大生は当時、パワハラを傍観する環境があったと訴えます。
被害を訴える女性:
県全体で実習生だけでなく生徒や同僚の教員への対応についても含め、改めて見直してもらいたい。パワハラを行うことも、それを見て見ぬふりし隠ぺいしようとする環境も徹底し無くしていっていただきたいです
県教育委員会は、指導員だった男性教師は2022年3月末に自主退職し処分は難しいとしています。