片山右京さん「とにかく祭り」国内初!自転車ロードレースを自動車専用道で【高知】
2022年9月26日(月) PM5時00分
9月25日、宿毛市で開催された「三菱地所 JCLプロロードレースツアー」。国内から集まったプロのロードレーサーがその速さを競う公式戦で、主催したのは2021年発足したばかりのプロリーグ「ジャパンサイクルリーグ」です。
スポンサー・三菱地所の原点である岩崎弥太郎にちなんで高知でのレース開催を考えていたところ、「自転車を活用した街づくり」に取り組む宿毛市に目が留まりました。
元F1レーサーの片山右京チェアマンなどが視察を重ね開催が決定。公式戦の開催は四国では初めてです。さらに自動車専用道路をプロ選手が走るレースは国内初で1000人以上もの観客が足を運びました。体調不良などのため大阪からのチームは急遽参加を見合わせましたが、東京オリンピック男子ロードレースに出場した増田成幸選手など9チーム、合わせて48人のプロ選手が出場しました。
レースは全長125キロ。四万十市と宿毛市を結ぶ自動車専用道路23.2キロを全面通行止めにし、平田ICから宿毛和田IC手前までの4.3kmと農道など1周12.5キロを10周します。自動車専用道路の緩やかなアップダウンを集団で疾走しました。
宿毛市から:
地元でやってくれるってことで、すっごい楽しみにしてたので、仕事休んで来ました
プロレース初開催に地元も大盛り上がりです。
宿毛市・中学2年生:
本当すごいですね。みんなめちゃくちゃこぐの早くてすごいです
しかし集団は徐々にばらけ、先頭グループとの差が開きます。
矢野愛優 記者:
先頭集団がやってきました。カーブに差し掛かります。ものすごい勢いで疾走しています。
この日の最高気温は28.1℃。暑さと疲労で徐々に先頭集団との差が縮まり、残り1周、勢いに乗った後ろの集団が先頭集団を飲み込みます。残り150m、緩やかなストレートで一気に2人を抜き去り、大阪出身で全日本選手権チームパーシュートで優勝経験のある孫崎大樹選手が初勝利を飾りました。
宿毛市から:
すごいかっこよかった。まさかの、そのまま行くと思ったんですけど、超かっこよかったです。続けてやってほしい来年も再来年も
兵庫・姫路から:
メイン(集団)に追いつかないと思ってて、まさかの最後の最後で追いついて。楽しめるレースでした
JCL・片山右京 チェアマン:
本当にすごい新しいチャレンジだったと思う。僕たちは街をスタジアムにするというスローガンでやってますので。とにかく祭りなので皆で手作りでもっともっと県民や市民に参加してもらえるような企画を立てていきたい
会場ではよさこい踊りや地元中学による吹奏楽も披露され、歓迎ムードに包まれていました。レース直前には初心者から参加できる60分間の耐久レースも行われ、自転車ファンなど48人が参加しました。