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News- 高知のニュース

「医療が届いていない」 病院の医師が医療ひっ迫の現状訴え  【高知】

コロナ患者の急増に最前線で対応する高知市の病院が会見を開き「医療ひっ迫」の現状を訴えました。

近森病院 感染症内科・石田 正之部長
「全体で見た場合には(医療提供が)全然足りてない。本当は医療が必要な方たちに医療が届いてないというのがいっぱいある」

コロナの重点医療機関で重症患者を中心に受け入れている高知市の近森病院。今月の発熱外来の受診者はきのう(17日)時点で、急増した7月をすでに超え病院の外に外来スペースを拡大。7つのコロナ病床も満床で空いている個室を代用しながら対応しています。

石田 正之部長
「病床占有率は数字として40とか50%かもしれないけど、実際のところはほぼ100%なんだと考えていい。コロナ診療に関して言うと全然受け入れ先が決まらず、急遽往診の先生にお願いして施設で酸素投与をして点滴をしてという事例は普通にどんどんいる」

近森病院は救命救急も担っていますが、発熱などコロナ疑いのある患者が救急搬送されても感染対応の3つのベットが埋まっていると基本的には受け入れができず断らざるを得なかった件数は8月だけで51件に上ります。

感染者の急増と医療スタッフの感染によるマンパワー不足なども重なり「県内の病院でコロナ病床を増やす事は厳しいのでは」との見方を示した石田部長。打開策について次のように話しました。

石田 正之部長
「おそらくここ1~2週間がピークだろうと思われる。病院が無理なら往診的なものを強化…ベッドが用意できないならそこに出向いていくような人たちを増やして、その場でできる限りの事をすることは必要だと思う」