踊り子とファンが一緒に輝ける場所を 前進続ける人気チーム「とらっくよさこい(ちふれ)」 【高知】
2022年8月5日(金) PM7時35分
2019年に「よさこい大賞」に輝いた人気チーム「とらっくよさこい(ちふれ)」です。今年は6月25日から練習を始め、この日(7月25日)恒例の衣装発表が。
今年のテーマはよさこいへの熱い思いを未来へつなげる「御喜楽繋々2(おきらくけいけい じじょう)」。2015年の「御喜楽繋々」の衣装をリメイクしています。虎や龍など歴代のキャラクターに加え、今年はマスクを持ったコウモリが描かれました。
衣装をデザインした福島 歩美さん
「“私たちは一番輝いている夏を取り戻すのだ”そういう気持ちで踊ってほしいです」
踊り子
「裏と表の黒と鮮やかな色がとてもきれいなので、振り付けでパッパッと変わるところをメリハリつけてやりたい」
“とらっくよさこい”といえば、ど派手な衣装で魅せる一糸乱れぬ隊列美。しかし…
振付師・時久 紀恵さん
「全部がぐっちゃぐちゃやん!やり直し!もう一回、後ろに下がってやり直し。列が少しでもずれると、こういうふうに腕が長い場合、絵柄が違ってきます。だから隊列が大事なの」
練習日が例年より10日ほど少ない上に、今年は踊り子106人中64人が初参加。高知県立大学1年の川島 七海さんもその一人です。隣の踊り子とぶつかってしまいました。
高知県立大1年・川島 七海さん
「鳴子を立てるところと、寝かすところがあるんですよ。こんがらがっちゃって練習でも。まだお客さんいないんですけど、それでも楽しいので絶対本番楽しいだろうなって。もう今から緊張とわくわくでいっぱいです」
こちらの男の子もよさこい初挑戦。代表を務める川村 浩平さんの3男・小学2年生の新空くんです。今年は家族全員で特別演舞に参加するため、眠気と戦いながら練習に励みます。
川村 新空君
「列でばらばらにならないようにするのを気を付けたい」
今年代表として初めて「高知の夏のよさこい」に参加する川村さん。前に進み続ける“とらっくよさこい”の姿をどうしても見せたい大切な2人の仲間がいます。
とらっくよさこい(ちふれ)・川村 浩平代表
「僕にしがみついちょけって2人には言ってますので、すぐそこにおると思います」
2人とは大扇子を担当していた荻島 毅洋さんとスタッフだった羽方 秀誠さんです。2016年には荻島さんが、翌年には羽方さんが突然この世を去りました。
2人の遺志を胸に踊り続けていましたが、おととし去年とコロナ禍でよさこい祭りは2年連続中止に。
特別演舞への参加を決めた日、チームのSNSにはこんな写真が投稿されています。
川村 浩平代表
「とらっくよさこいの大事な仲間と乾杯をしたんですけど、俺の背中を見てくれと、一緒によさこいの景色を見てくれっていう思いで2人に思いを届けました」
亡くなった2人と目指していた「踊り子とファンが一緒に輝ける場所」を守り続けたいと参加を決めました。
川村代表
「代表の重圧とか大変さは本当にやりだしてわかったところもありますし、まだまだやにゃあって上(天国)からは言われてるかなと思います」
今こそ、御喜楽繋々(おきらくけいけい)。よさこいを未来へ”つなげる”ため前に進みます。
川村代表
「自分たちの夏、よさこいがある夏を取り戻したいとずっとずっと思ってました。どんどん良くはなってますので、あともう少ししっかり盛り上げていきたいと思っています」
「“とらっくよさこい”元気あるかー?わっしょい3連発行くぞー!わっしょい、わっしょい、わっしょい!One for All, All for One!」